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講座詳細

明治維新における「公論」と「暴力」(2) ――日本民主主義の源流を探る【教室・オンライン同時開催】
みたか地球市民講座

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講座趣旨

明治維新における「公論」と「暴力」(2)――日本民主主義の源流を探る
 現在、世界のあちこちでリベラル・デモクラシーに対する懐疑や挑戦が語られている。とくに中国は自らの体制を西洋民主主義より優れたモデルとして世界に宣伝している。日本人はその最中でどうすべきだろうか。戦後の日本人は体制を批判的に語ることが多かった。そのような語りはいま続けて良いだろうか。それはリベラル・デモクラシーへの不信を流布しないだろうか。この講義では別の語りの可能性を示す。現代日本の政治体制は19世紀半ば、強い理由から選び取られた。途中に大きな挫折を経験しながらも、大事に育てられてきた。こうした歴史を伝統として意識するなら、たとえ逸脱が起きても、必ず民主主義への復元力が働くのではないかと期待する。

「みたか地球市民講座」とは
(1)「不安な時代」を生き抜くための学び
 終身雇用の崩壊、新型コロナウイルス感染症の流行など、先行きの見えない「不安な時代」にわたしたちは生きています。こうした時代にこそ、学びを通して確かな視座を構築していきましょう。
(2) 地域から世界を考える
 地域から国全体や世界を考える、ボトムアップ型の講座です。三鷹という地域から地域や世界を見渡し、一緒にじっくり考えていきましょう。
(3)地域の“大学”としての新たな取り組み
 三鷹ネットワーク大学は地域性を生かし、コミュニティを育み、学びを創出する、地域の“大学”です。「みたか地球市民講座」を通して、みなさんと協働して新たな学びを創っていきましょう。

※ 教室での受講が基本ですが、オンラインでも受講可能です。
初回にオンライン参加の方はお申し込み時にお知らせください。Peatixでのお支払いとなります。
 見逃し配信も行います。

講座概要

講座日程 2023年 2月25日 (土)
 〜2023年 3月25日 (土)
時間 下記をご確認ください。
定員 24 人 (先着制)
回数 3回 (通し受講)
受講料 1,500 円
難易度 ★★☆
会 場 下記をご確認ください。
受付期間 1月17日(火)午前9時30分〜2月24日(金)午後9時

※スクロールしてご確認ください→

日程 開催時間 会場 担当講師 内容
第1回
2月25日
14時00分〜15時30分 三鷹ネットワーク大学・オンライン 三谷 博 「王政・公議」体制への転換
 幕府が長州戦争に敗れた後、政体転換が不可避となった。最後の大名会議の失敗後、武力動員下に王政復古が行われ、結局は徳川を排除する政府が成立した。新政府は脱身分化と公議を追求し、東北戦争の終了後、廃藩と武士の解体に進んだ。
第2回
3月11日
14時00分〜15時30分 三鷹ネットワーク大学・オンライン 三谷 博 「文明」建設と内乱待望
 新政府は西洋を参照しつつ経済・教育などのインフラを建設していったが、民間では「公論」のメディア新聞が生まれ、同様に「文明」の普及に努めた。他方、戊辰の内乱は後に再乱を夢見る者も生み、それは西南内乱として爆発した。
第3回
3月25日
14時00分〜15時30分 三鷹ネットワーク大学・オンライン 三谷 博 立憲君主政の成立
 西南内乱の鎮圧後、オポジションは武力を放棄して「公論」による政府への対抗・割込みに方針を転換し、政党運動を始めた。政府側も長期的観点から国会の開設を計画し、両者が競争・対抗する中で立憲政が創始され、定着をみた。

講師

三谷 博(みたに ひろし) 東京大学 名誉教授
 1950年広島県福山市生まれ。歴史学者。専門は日本近世・近代史。東京大学大学院総合文化研究科教授を経て、現在、跡見学園女子大学文学部教授、東京大学名誉教授。著書に『明治維新とナショナリズム―幕末の外交と政治変動』(山川出版社、1997年、サントリー学芸賞受賞)、『愛国・革命・民主―日本史から世界を考える』(筑摩選書、2013年)、『維新史再考―公議・王政から集権・脱身分化へ』(NHKブックス、2017年)他。

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