講座詳細
多剤耐性菌問題と菌の天敵バクテリオファージ
講座趣旨
“もっと科学に親しもう!”7
AI(人工知能)が囲碁や将棋で人間に勝ち、IoT(Internet of Things:モノのインターネット)が私たちの生活や産業を大きく変えています。また、宇宙ではダークマターやダークエネルギーの存在が明らかになり、アインシュタインが出した宿題の重力波まで発見されました。
こうした最先端の科学や技術の課題を取り上げ、多くの方々にわかりやすく紹介するのが、本講座のねらいです。皆さまのご参加をお待ちしております。
AI(人工知能)が囲碁や将棋で人間に勝ち、IoT(Internet of Things:モノのインターネット)が私たちの生活や産業を大きく変えています。また、宇宙ではダークマターやダークエネルギーの存在が明らかになり、アインシュタインが出した宿題の重力波まで発見されました。
こうした最先端の科学や技術の課題を取り上げ、多くの方々にわかりやすく紹介するのが、本講座のねらいです。皆さまのご参加をお待ちしております。
講座概要
講座日程 | 2020年 1月16日 (木) |
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時間 | 19:00〜20:30 |
定員 | 50 人 (先着制) |
回数 | 1回 |
受講料 | 500 円 |
難易度 | ★☆☆ |
会 場 | 三鷹ネットワーク大学 |
受付期間 | 12月17日(火)午前9時30分より |
※スクロールしてご確認ください→
日程 | 開催時間 | 会場 | 担当講師 | 内容 |
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第1回 1月16日 |
19時00分〜20時30分 | 三鷹ネットワーク大学 | 工藤 仁 | 多剤耐性菌問題は我々の身近な問題となってきています。2014年に英国首相主導でまとめられ、その後広まった耐性菌に関するレポート(通称オニールレポート)では、2050年には耐性菌に由来する死者数は年間1000万人を超え、ガンによる死亡者数を超えると記載されています。オニールレポートはOECDやG7でも耐性菌対策を議論するベースとなっています。耐性菌対策の様々な取り組みの中で欧米を中心に対策の一つとして、バクテリオファージの利用が注目されています。バクテリオファージは菌の天敵(ウィルス)であり、抗生物質(ペニシリン)とほぼ同時期に発見されましたが、抗生物質の発展の中で、埋もれた技術となりました。それが、近年、多剤耐性菌問題を契機に見直され、欧米を中心に最新技術による研究が開始され、ファージを用いた耐性菌治療も報告され始めています。それらの取り組みを紹介しながら、この技術の可能性を考えてみたいと思います。 |
講師
工藤 仁(くどう ひとし) | 三井物産株式会社 ニュートリション・アグリカルチャー本部 アグリサイエンス事業部長
1992年一橋大学経済学部卒、同年第一勧業銀行入社。98〜2000年 イリノイ大学経営大学院(MBA) 2003年 三井物産入社、本社、ニューヨーク勤務を経て、現職。主に、植物、動物関連のライフサイエンスの領域での業務を担当 2017年〜東京工業大学 非常勤講師 |