講座詳細
環境に優しい船のエンジン
講座趣旨
海上・港湾・航空技術研究所 企画講座
海上・港湾・航空技術研究所 海上技術安全研究所は、海事・海洋技術に関する研究開発に取り組んでいる、国内最大規模の研究機関です。
海上技術安全研究所が企画する本講座では、研究にまつわるトピックを取り上げ、皆さんに「船と海の科学」を解り易く解説していきたいと思います。講師は、海上技術安全研究所の研究員が務めます。この講座を通じて、「船」と「海」に少しでも親しんでもらえれば幸いです。
講座概要
講座日程 | 2019年 3月 3日 (日) |
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時間 | 13:30〜15:00 |
定員 | 30 人 (先着制) |
回数 | 1回 |
受講料 | 500 円 |
難易度 | ★★☆ |
会 場 | 三鷹ネットワーク大学 |
受付期間 | 2月5日(火)午前9時30分より |
※スクロールしてご確認ください→
日程 | 開催時間 | 会場 | 担当講師 | 内容 |
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第1回 3月 3日 |
13時30分〜15時00分 | 三鷹ネットワーク大学 | 福田 哲吾 | 環境に優しい船のエンジン 大型船推進プラントとしてのプロペラを駆動するエンジンはディーゼルエンジンが主流をしめていますが、環境規制の強化、地球温暖化ガス(CO2)排出削減等の目標を掲げ、エンジンは変貌の時にあります。 まず、ディーゼルエンジンの開発の歴史を振り返り、ディーゼルエンジンの種類、ガスエンジンやガスタービン等の他のエンジンとの比較をしながら、いかに高効率、高出力を要求する時代のニーズに対応してきたかを述べます。 海上輸送手段としての船の役割の重要性は言うまでもなく、世界経済の発展に比例して船舶数は増えつつありますが、地球環境保全の観点から船に対しても厳しい環境規制が要求されるようになってきました。 環境に優しい船を作るのが目標ですが、今回はその中でエンジンについて環境規制と対応について述べていきたいと思います。 特に、環境や経済性に大きく影響する船のエンジンで使用する燃料の問題に触れながら、今後の動向について述べていきます。 |
講師
福田 哲吾(ふくだ てつご) | 国立研究開発法人 海上・港湾・航空技術研究所
海上技術安全研究所 専門研究員(嘱託) 1945年8月生まれ。 1968年、東京大学工学部卒業、同年、三井造船株式会社入社。 2007年、三井造船退職、同年、海上技術安全研究所入所(任期付き研究員)。 2015年、任期満了で退職、嘱託として現在に至る。 三井造船では一貫してディーゼルエンジンの設計に従事する。海技研では環境・動力系にてスーパークリーンマリンディーゼルの研究開発や船体の摩擦抵抗を減らす空気潤滑の研究、現在はエンジンのデジタルツインの研究に従事している。 |