講座詳細
波で絵を描く 〜未来の船を造る水槽実験〜
講座趣旨
海上技術安全研究所は、海事・海洋技術に関する研究開発に取り組んでいる、国内最大規模の研究機関です。
海上技術安全研究所が企画する本講座では、研究にまつわるトピックを取り上げ、皆さんに「船と海の科学」を解り易く解説していきたいと思います。講師は、海上技術安全研究所の研究員が務めます。この講座を通じて、「船」と「海」に少しでも親しんでもらえれば幸いです。
乗りものの中で、自動車や列車は地上を走行し、飛行機は無限に広がる空気の中を飛行します。唯一船だけが水と空気という二種類の流体の境を航行することになります。水の浮力によって浮かんで移動する船は、移動の抵抗も小さく、とても効率の良い交通手段です。しかしながら、まさに水面を航行するが故の問題があります。波です。高速で航行する船は波を作り抵抗を受けます。また、自然の嵐によって起きる波の中を走らなければならない時もあります。船を建造するにあたってはこれら抵抗・推進や波浪中の動揺の現象を的確に把握し、効率よくかつ安全な船の設計をしなければなりません。そのために、海上技術安全研究所には400mの長水槽、深さ35mの深海水槽、氷海の水槽など各種の水槽があり、様々な実験が行われています。
本講座では、波で絵が描けるほどに高精度な水槽をはじめ、各種水槽とその役割を紹介します。また、水槽実験において不可欠な波の特性を学びます。高速船の作る波もアヒルの作る波も同じパターン? もし月の上で波を起こしたら? これらについてビデオ映像も使いながら波の基本特性を考えます。
海上技術安全研究所が企画する本講座では、研究にまつわるトピックを取り上げ、皆さんに「船と海の科学」を解り易く解説していきたいと思います。講師は、海上技術安全研究所の研究員が務めます。この講座を通じて、「船」と「海」に少しでも親しんでもらえれば幸いです。
乗りものの中で、自動車や列車は地上を走行し、飛行機は無限に広がる空気の中を飛行します。唯一船だけが水と空気という二種類の流体の境を航行することになります。水の浮力によって浮かんで移動する船は、移動の抵抗も小さく、とても効率の良い交通手段です。しかしながら、まさに水面を航行するが故の問題があります。波です。高速で航行する船は波を作り抵抗を受けます。また、自然の嵐によって起きる波の中を走らなければならない時もあります。船を建造するにあたってはこれら抵抗・推進や波浪中の動揺の現象を的確に把握し、効率よくかつ安全な船の設計をしなければなりません。そのために、海上技術安全研究所には400mの長水槽、深さ35mの深海水槽、氷海の水槽など各種の水槽があり、様々な実験が行われています。
本講座では、波で絵が描けるほどに高精度な水槽をはじめ、各種水槽とその役割を紹介します。また、水槽実験において不可欠な波の特性を学びます。高速船の作る波もアヒルの作る波も同じパターン? もし月の上で波を起こしたら? これらについてビデオ映像も使いながら波の基本特性を考えます。
講座概要
講座日程 | 2018年 3月17日 (土) |
---|---|
時間 | 14:00〜15:30 |
定員 | 30 人 (先着制) |
回数 | 1回 |
受講料 | 500 円 |
難易度 | ★★☆ |
会 場 | 三鷹ネットワーク大学 |
受付期間 | 2月6日(火)午前9時30分より |
※スクロールしてご確認ください→
日程 | 開催時間 | 会場 | 担当講師 |
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第1回 3月17日 |
14時00分〜15時30分 | 三鷹ネットワーク大学 | 大松 重雄 海上技術安全研究所 特別研究員 |
講師
大松 重雄(おおまつ しげお) | 海上技術安全研究所 特別研究員
1946年、宮崎生まれ。70年、九州大学大学院工学研究科修士課程修了。同年、船舶技術研究所(現海上技術安全研究所)入所。80年、工学博士の学位取得。80〜81年、フランス政府給費留学。97〜2006年、海洋開発工学部長。 専門は船舶工学および海洋工学。波浪中船体動揺理論、波エネルギー吸収理論、超大型浮体式海洋構造物の研究開発に従事。 |