講座詳細

スポーツと流体力学 勝敗を分ける紙一重を探る

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講座趣旨

 空気や水のような流れるもの(流体)の運動を調べる研究分野を流体力学といいます。流体力学の理論が整えられたのは18世紀から19世紀にかけてでした。当初は数学色が強くて実現象からは少し遊離していたようですが、20世紀の航空機の発達とともに、その存在感を示しました。現在では、気象予報や津波の予測などでも活躍しています。
 スポーツは空気や水の中で競技されますので、多かれ少なかれその影響を受けます。水中で影響があることは想像に難くないでしょうが、競技者や用具が高速で空気中を運動するときにも空気の存在を忘れることはできません。科学技術の発達に伴ってスポーツも進化し続け、記録や競技能力が目覚ましく向上しています。流体力学もお手伝いしなければなりません。
 本講座では、オリンピック競技から卓球とアーチェリーを例に取り上げて、空気がどのような影響を与えているかをご紹介します。電気通信大学(UEC)、理化学研究所(RIKEN)、宇宙航空研究開発機構(JAXA)、そして国立スポーツ科学センター(JISS)による、オールジャパンの共同研究です。

講座概要

講座日程 2017年 3月 4日 (土)
時間 14:00〜15:30
定員 40 人 (先着制)
回数 1回
受講料 500 円
難易度 ★☆☆
会 場 三鷹ネットワーク大学
受付期間 2月7日(火)午前9時30分より

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日程 開催時間 会場 担当講師
第1回
3月 4日
14時00分〜15時30分 三鷹ネットワーク大学 宮嵜 武 電気通信大学大学院 情報理工学研究科機械知能システム学専攻・教授

講師

宮嵜 武(みやざき たけし) 電気通信大学大学院 情報理工学研究科機械知能システム学専攻・教授
 千葉県出身。東京大学理学部物理学科卒、同大学院修士課程修了、理学博士。1980〜91年国立環境研究所研究員、91〜98年電気通信大学助教授を経て98年〜現職。専門は流体力学。環境流体中の渦運動、物質・エネルギー輸送現象、スポーツ流体力学などを研究している。著書に『地球を診る:大気はいま』(丸善、89年)、『ユニーク&エキサイティングサイエンスII:スポーツ流体力学のすすめ』(近代科学社、2013年)がある。1995年竜門賞(日本流体力学会)受賞。

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