講座詳細

アストロノミー・パブ2015年3月 
「ひので」のその先へ ―太陽の彩層磁場を測る「CLASP」―

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講座趣旨

 アストロノミー・パブとは、市民と専門家との間の相互コミュニケーションを目的とした、サイエンス・カフェの天文版です。ホストとゲストによる「トークタイム」が1時間、その後は講師や参加者同士と自由に対話を楽しむ立食形式の「パブタイム」です。普段から疑問に思っている事や自分のアイデアを、講師や参加者同士で楽しく語り合いましょう。

 太陽表面とコロナとを結ぶとても薄い層「彩層」が、今注目を集めています。太陽観測衛星「ひので」が捉えた彩層のダイナミックな活動は、これまで太陽の活動現象のなかで脇役と思われてきた彩層が、実は重要な役割を果たしていることを示唆しています。太陽の謎をさらに解明するには、彩層の磁場を測ることが不可欠です。この様子をいち早く観測するために国際共同観測ロケット実験「CLASP」が計画され、今年夏の打ち上げに向けて観測装置の開発が進んでいます。この計画の日本側代表である鹿野さんに、観測への期待を語ってもらいます。

講座概要

講座日程 2015年 3月14日 (土)
時間 18:30〜20:30
定員 25 人 (定員を超えた場合は抽選です)
回数 1回
受講料 3,000 円
難易度 ★★☆
会 場 三鷹ネットワーク大学
申し込み Web、FAX、窓口、郵送
受付期間

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日程 開催時間 会場 担当講師
第1回
3月14日
18時30分〜20時30分 三鷹ネットワーク大学 ゲスト:鹿野 良平 国立天文台 SOLAR-C準備室 助教
ホスト:井上 直子 国立天文台ひので科学プロジェクト 特定技術職員 (広報担当)

講師

鹿野 良平(カノ リョウヘイ) 国立天文台 SOLAR-C準備室 助教
 1968年東京生まれ。92年東京大学理学部天文学科卒業。97年同大学大学院理学系研究科天文学専攻修了。博士(理学)。国立天文台研究員と学術振興会特別研究員を経て、99年より現職。太陽観測衛星「ようこう」「ひので」などの太陽観測データを使い、太陽大気の中での活動現象や加熱現象の研究を行う。また、次世代の観測装置開発にも深く携わり、「ひので」X線望遠鏡の開発もその成果。現在、今年夏に実施する観測ロケット実験CLASPで、日本側チームを率いて観測装置開発に取り組んでいる。
井上 直子(イノウエ ナオコ) 国立天文台ひので科学プロジェクト特定技術職員 (広報担当)
 東京都生まれ。上智大学大学院理工学研究科化学専攻博士前期課程修了(理学修士)。分析計メーカーで開発に従事後、営業企画部へ転属。「科学を伝える」仕事の重要性に目覚める。その後、日本科学未来館で科学を伝える仕事に従事。任期満了後、宇都宮大学大学院教育学研究科理科教育専修にて、科学を伝えるスキルの向上に励むとともに、物理の素養を学ぶ(教育学修士取得)。2014年4月より現職。科学を楽しんでもらうにとどまらず、先端研究の本質部分を伝えることが信条。

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