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講座詳細

数学の夕べ 10月
多項式環とは ― 環論の初歩

C2351100.pdf

講座趣旨

国際基督教大学 寄付講座
“数学の夕べ”
 数学は新たな視点を加えながら現在も発展を続けています。特に近代以降の数学から数多くの興味深いトピックが生まれました。容易にはアクセスできず、知られていないものも多くあります。
 近年は、数学についての啓発的な書物も多く出版され、三鷹ネットワーク大学で開講する小林一章先生の講座を含め、興味深いトピックがより深く取り上げられる機会も増えています。
 本講座では、そのような興味深いトピックの中から一つ選んで、数学の視点や発展の様子などを紹介していきたいと思います。講座の中で、必要な予備知識もできるだけ説明する予定です。

講座概要

講座日程 2023年10月13日 (金)
時間 19:00〜20:30
定員 25 人 (先着制)
回数 1回
受講料 500 円
難易度 ★★☆
会 場 三鷹ネットワーク大学
受付期間 9月5日(火)午前9時30分〜10月12日(木)午後9時

※スクロールしてご確認ください→

日程 開催時間 会場 担当講師 内容
第1回
10月13日
19時00分〜20時30分 三鷹ネットワーク大学 清水 勇二 多項式環とは ― 環論の初歩
 中学校・高校で出てくる整式は、多項式とも呼ばれる。多項式の積の展開、因数分解などには馴染みがあるだろう。その多項式の集合は多項式環と呼ばれる。また、非可換な幾何学を考える上で環と呼ばれる代数系は欠かせない。
 今回は、環論の初歩を紹介する。すなわち、環の定義、典型的な環の例などに加えて、環論の初期の歴史に触れよう。多項式の因数分解に関する事、イデアルの概念、ヒルベルトの基底定理といったトピックについても説明したい。

講師

清水 勇二(しみず ゆうじ) 国際基督教大学 教授
 東京生まれ。東京大学理学部卒業。東北大学、京都大学を経て、2000年から国際基督教大学に在職。現在、教養学部教授。専門は代数幾何学、特にホッジ理論で、リーマン面のモジュライの共形場理論への応用も研究している。
 著書に、『複素構造の変形と周期』(上野健爾氏と共著、岩波書店)、『基礎と応用 ベクトル解析』(サイエンス社)、『圏と加群』(朝倉書店)、翻訳に『数え上げ幾何と弦理論』(S.カッツ著、日本評論社)がある。

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