講座詳細
アフリカの人々の日常と私たち――宗教と食をめぐって
みたか地球市民講座 テーマ講座 “文化から見る世界の諸相”
講座趣旨
アフリカの人々の日常と私たち――宗教と食をめぐって
アフリカについて私たちが日本で接する情報は少なく、またその多くは貧困や紛争などネガティブなものです。しかし、当然ですが、アフリカにも私たちのような人々がいて、日常を生きています。そして、彼女ら彼らの日常は、意外なところで私たちとつながっています。本講座では、宗教と食という2つのテーマから、アフリカの人々の日常、そして私たちとのつながりを考えます。
「みたか地球市民講座」とは
(1)「不安な時代」を生き抜くための学び
終身雇用の崩壊、新型コロナウイルス感染症の流行など、先行きの見えない「不安な時代」にわたしたちは生きています。こうした時代にこそ、学びを通して確かな視座を構築していきましょう。
(2) 地域から世界を考える
地域から国全体や世界を考える、ボトムアップ型の講座です。三鷹という地域にいかりを下ろし、そこから地域や世界を見渡し、一緒にじっくり考えていきましょう。
(3) 地域の“大学”としての新たな取り組み
三鷹ネットワーク大学は地域性を生かし、コミュニティを育み、学びを創出する、地域の“大学”です。「みたか地球市民講座」を通して、みなさんと協働して新たな学びを創っていきましょう。
オンライン参加について
教室参加が望ましいですが、来館できない方向けに、オンライン(Zoom)でも配信します。
第1回にオンライン参加をご希望の方は、申込時にその旨をお知らせください。
講座後には見逃し配信も行います。
講座概要
講座日程 |
2021年12月 9日 (木) 〜2022年 2月 3日 (木) |
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時間 | 下記をご確認ください。 |
定員 | 24 人 (先着制) |
回数 | 5回 (通し受講のみ) |
受講料 | 一 般 3,000 円 市 民 2,500 円 市民在勤・在学 2,500 円 市 民 学 生 2,500 円 会 員 円 |
難易度 | ★★☆ |
会 場 | 下記をご確認ください。 |
受付期間 | 11月9日(火) 午前9時30分から1月5日(水)閉館まで |
※スクロールしてご確認ください→
日程 | 開催時間 | 会場 | 担当講師 | 内容 |
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第1回 12月 9日 |
19時00分〜20時30分 | 三鷹ネットワーク大学、オンライン | 武内 進一 | 現代アフリカの宗教と食に関する歴史的展開――総説 何を信じるのか、何を食べるのか。これらは人々にとって、最も基本的な日常です。初回の講義では、アフリカの宗教と食の概要を説明します。広大なアフリカ大陸では、宗教にせよ食にせよ、地域によって様々です。地域ごとの概況とともに、それが歴史的にどのような変化を遂げてきたのかをお話しします。 |
第2回 12月23日 |
19時00分〜20時30分 | 三鷹ネットワーク大学、オンライン | 村橋 勲 | 東アフリカのコーヒー文化――栽培・飲用の歴史とグローバル化の影響 世界で広く親しまれている飲み物であるコーヒー。その原産地のひとつがエチオピアです。東アフリカの国々におけるコーヒーの木の栽培方法や、飲用の歴史と文化についてお話しします。また、コーヒー生産農家についての映画を鑑賞しながら、コーヒーをめぐる生産者、企業、消費者の関係について考えます。 |
第3回 1月 6日 |
19時00分〜20時30分 | 三鷹ネットワーク大学、オンライン | 松波 康男 | エチオピア農村地域に暮らすムスリムの宗教実践――聖者信仰と参詣慣行 アフリカ諸社会の民衆へのイスラーム普及に大きな役割を果たしたのが、イスラーム聖者の存在です。古代からのキリスト教信仰で知られるエチオピアにも、聖者を通じてイスラームが根付いた地域がみられます。そのような地域のムスリムたちの宗教実践について映像を用いて解説しつつ、人々の宗教生活を紐解きます。 |
第4回 1月20日 |
19時00分〜20時30分 | 三鷹ネットワーク大学、オンライン | 村津 蘭 | アフリカのキリスト教と在来信仰――ベナンの宗教実践 アフリカのキリスト教の多くは植民地期にヨーロッパからもたらされました。しかし、その受容の中で在来信仰やコスモロジーと混ざり合い様々な独自の形態をうみだしました。政治や経済とも深く結びつき、人々の生活の基底をなす信仰の様子を、西アフリカ・ベナンの事例を交えながら描き出します。 |
第5回 2月 3日 |
19時00分〜20時30分 | 三鷹ネットワーク大学、オンライン | 大石 高典 | アフリカの「森の民」とカカオ栽培――熱帯雨林の開発と保全のはざまで チョコレート原材料のカカオは南米原産ですが、主要産地は西中央アフリカです。カカオは、植民地支配の中で栽培が広まった換金作物のひとつです。カメルーンの熱帯林に暮らす「森の民」たちの主要な現金収入源になっているカカオ栽培について、換金作物のサプライチェーンや西アフリカ現代史との関わりから読み解きます。 |
講師
武内 進一(たけうち しんいち) | 東京外国語大学現代アフリカ地域研究センター 教授 |
村橋 勲(むらはし いさお) | 東京外国語大学現代アフリカ地域研究センター 特任研究員 |
松波 康男(まつなみ やすお) | 明治学院大学社会学部准教授 |
村津 蘭(むらつ らん) | 東京外国語大学現代アフリカ地域研究センター 特任研究員 |
大石 高典(おおいし たかのり) | 東京外国語大学現代アフリカ地域研究センター 准教授 |