講座詳細

大人のための音読講座・三鷹ゆかりの作家たち(89)
太宰治「当選の日」(その1)

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講座趣旨

特定非営利活動法人みたか都市観光協会企画講座
大人のための音読講座(ワークショップ付き朗読会)
三鷹ゆかりの作家・作品たち
 これまでの読書は黙読が中心でした。声に出して読む、つまり音読すると、文章がより立体的になり、新たな世界を発見できます。読書の新しい方法として、声に出して味わう音読を体感してみませんか?ここではプロの朗読家のような正しいアクセント、明瞭な発声などは必要ありません。必要なのは、素直に物語を捉え、その気持ちをそのまま音にするということです。
 台詞、ト書き、主人公が語り手となる独白体など、 感じたままに自然に声を出す音読の楽しさをお伝えします。
 講師による朗読と、参加者の皆さんで音読するワークショップ付きの講座です。

講座概要

講座日程 2020年10月14日 (水)
時間 10:30〜12:30
定員 10 人
回数 1回
受講料 一     般 2,000 円
市     民 1,600 円
市民在勤・在学 1,600 円
市 民 学 生 1,200 円
会     員 1,000 円
難易度 ★☆☆
会 場 三鷹ネットワーク大学
受付期間 9月8日(火) 午前9時30分より〜10月13日(火)午後9時

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日程 開催時間 会場 担当講師 内容
第1回
10月14日
10時30分〜12時30分 三鷹ネットワーク大学 原 きよ 太宰治の「当選の日」(その1)
 太宰治は1938年秋に石原美知子と見合いをし、翌年1月に祝言をあげ、甲府にある美知子の実家近くで新生活を始めました。午後3時頃まで執筆した後は近くの温泉へ行くという規則正しい生活で、作風が明るいものへと変わっていきました。美知子は、口述筆記で太宰を支えました。今回取り上げる短編「当選の日」(初出『國民新聞』、1939年5月)では、美知子が初めて口述筆記した作品「黄金風景」(初出同、同年3月)が新聞コンクールで当選した日のことが描かれています。新婚生活の何気ない日常風景や、当選という吉報に太宰夫婦が小さな幸せを感じている様子、実母とのやりとりなどが微笑ましい作品です。  昨今の新型コロナウイルス禍、ステイホームの最中に読む太宰作品を想定し、この作品を取り上げます。
 ◆みなさんで声に出して作品を味わいます……

講師

原 きよ(はら きよ) フリーアナウンサー・朗読家
 元OBS大分放送アナウンサー。三鷹ゆかりの作家、太宰治の作品朗読に力を入れ、映画「ヴィヨンの妻〜桜桃とタンポポ〜」では、メイキングドキュメンタリーで原作朗読を務めた。生誕100年からは、毎年、生誕祭の6月19日に、太宰の生地、青森県五所川原市金木「太宰治疎開の家 津島家新座敷」での朗読会に出演。演奏家との共演も好評で、ピアノ、ハープ、月琴、リュートなど、様々な楽器とのコラボ作品のレパートリーも多い。
 文化庁「文化芸術による子供育成総合事業」登録アーティスト。

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