講座詳細

超伝導材料開発の最近の展開
室温超伝導はもはや夢ではない

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講座趣旨

“もっと科学に親しもう!”7
 AI(人工知能)が囲碁や将棋で人間に勝ち、IoT(Internet of Things:モノのインターネット)が私たちの生活や産業を大きく変えています。また、宇宙ではダークマターやダークエネルギーの存在が明らかになり、アインシュタインが出した宿題の重力波まで発見されました。
 こうした最先端の科学や技術の課題を取り上げ、多くの方々にわかりやすく紹介するのが、本講座のねらいです。皆さまのご参加をお待ちしております。

講座概要

講座日程 2019年11月21日 (木)
時間 19:00〜20:30
定員 50 人 (先着制)
回数 1回
受講料 500 円
難易度 ★☆☆
会 場 三鷹ネットワーク大学
受付期間 10月21日(火)午前9時30分より

※スクロールしてご確認ください→

日程 開催時間 会場 担当講師 内容
第1回
11月21日
19時00分〜20時30分 三鷹ネットワーク大学 高野 義彦  環境に優しい社会の構築が求められていますが、我々の生活は、電気のエネルギーに大きく依存しています。電気のエネルギーをより効率的に輸送、貯蔵することができれば、より環境に優しい社会の構築にもつながります。超伝導体は電気抵抗が完全になくなるゼロ抵抗状態を示します。ゼロ抵抗ではエネルギーを全く損失しないため、極めて効率よく電気を輸送そして貯蔵することが出来ます。しかし、欠点もあります。現在発見されている超伝導体は全て、ゼロ抵抗状態にするためには冷却する必要があります。高温超伝導体であっても、液体窒素(約-200度)での冷却が不可欠です。ところがごく最近、超伝導を示す温度が摂氏-13度と冷凍庫温度でもゼロ抵抗が可能となる物質が発見されました。本講座では、最近の超伝導材料の開発の現状を踏まえて、起こりうる未来を占ってみたいと思います。

講師

高野 義彦(たかの よしひこ) 国立研究開発法人 物質・材料研究機構(NIMS)ナノフロンティア超伝導材料グループリーダー
 1995年、横浜市立大学・総合理学研究科博士課程修了(博士(理学))。同年、東京大学物性研究所、特別研究員等を経て、99年物質材料研究機構に入所。2006年同研究所・グループリーダー、筑波大学教授を併任、現在に至る。その間、超伝導材料の発見、超伝導デバイスの開発などにかかわり、独創的な研究成果を多数挙げる。現在は、超伝導のみならず高圧物性、熱電材料や、磁気冷凍材料など機能性材料全般に研究の領域を広げている。
2007年6月 超伝導科学技術賞 未踏科学技術協会
2011年8月 第33回 応用物理学会論文賞 「新しい鉄系超伝導物質の構造と物性」
2017年11月 Highly Cited Researcher 2017 in Physics (Clarivate Analytics)

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