講座詳細

明治150年連続講座(2) 戊辰戦争と草莽隊

講座趣旨

明治150年連続講座
Alternative Narratives” 日本近代をめぐる視座 ②

 この連続講座では、日本の近代をより幅広く複合的な文脈から解き明かします。
 明治維新以来150年の日本の近代化の歴史は、どのように語られてきたのでしょうか。「明治維新」天皇の下での中央集権国家の確立。「文明開化」日本社会の西洋化及び工業と軍隊の近代化。「帝国主義」戦争・勝利・敗戦。「民主主義」平和的かつ民主的社会としての日本の再出発。こうした歴史叙述がなされてきました。
 しかし、そこには別のストーリーもあったのではないでしょうか。5人の講師が、それぞれの視点から挑みます。

講座概要

講座日程 2018年11月24日 (土)
時間 16:30~18:00
定員 30 人 (先着制)
回数 1回
受講料 一     般 800 円
市     民 600 円
市民在勤・在学 600 円
市 民 学 生 600 円
会     員 500 円
難易度 ★☆☆
会 場 三鷹ネットワーク大学
受付期間 10月23日(火)午前9時30分より

※スクロールしてご確認ください→

日程 開催時間 会場 担当講師 内容
第1回
11月24日
16時30分~18時00分 三鷹ネットワーク大学 宮間 純一 戊辰戦争と草莽隊(そうもうたい)
 本講座では、慶応4年(1868)の戊辰戦争において各地で出現した志願兵部隊=草莽隊(そうもうたい)をテーマとする。草莽隊を構成する人びとが「官軍」(天皇の正規軍)に参加するために語った由緒を探るとともに、草莽隊運動を通じて獲得された「勤王」の記憶が近代以降の彼らの活動といかに結びつくのかを探りたい。
 具体例として、主に「武田家浪人」を取り上げる。「武田家浪人」は、武田信玄・勝頼の旧臣だと称する家からなる社会集団である。彼らは、武田との由緒を主張して村内で権威的に振る舞いながらも日常は農業を営んでいた。慶応4年には、甲斐国に進攻した板垣退助の呼びかけに応じて「護国隊」を結成し、国内の警備などにあたった。参加者の多くは、明治期以降、士族となるための運動を繰り返す。本講座では、その過程で語られる武田家と「勤王」の記憶を語り手の志向に着目しながら紹介したい。

講師

宮間 純一(みやま じゅんいち) 中央大学 文学部人文社会学科 准教授
 1982年千葉県生。博士(史学)。専門は日本近代史。宮内庁書陵部研究員、国文学研究資料館准教授、総合研究大学院大学准教授をへて現在中央大学文学部准教授。著書に『戊辰内乱期の社会-佐幕と勤王のあいだ-』(思文閣出版、2015年)、『国葬の成立-明治国家と「功臣」の死』(勉誠出版、2015年)、『天皇陵と近代-地域の中の大友皇子伝説-』(平凡社、2018年)。

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