講座詳細

アストロノミー・パブ2018年10月 
地球・宇宙・時間―10兆分の1秒と1mmで見える世界

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講座趣旨

  アストロノミー・パブとは、市民と専門家との間の相互コミュニケーションを目的とした、サイエンス・カフェの天文版です。ホストとゲストによる「トークタイム」、その後は講師や参加者同士と自由に対話を楽しむ立食形式の「パブタイム」です。普段から疑問に思っている事や自分のアイデアを、講師や参加者同士で楽しく語り合いましょう。
 
 かつて、地球の自転や公転を基準にして決められていた時刻系が、原子時計による時刻系に改定されて約50年になる。原子時計の精度は10兆分の1秒ないしはそれ以上にも達し、それがカーナビに代表されるGPS等の衛星測位技術や電波望遠鏡を用いた測地観測の実現にも繋がった。これらの観測により、ミリメートル精度で地球上の位置を決定出来るようになり、また、地球の自転変動をも明らかにするに至った。
 このように、地球の形・大きさ・変動を測る測地学と高精度な時刻系を実現するための時間・周波数研究とは表裏一体の関係にある。この測地学と時間・周波数研究の関係を簡単に紹介します。

講座概要

講座日程 2018年10月20日 (土)
時間 18:30〜20:30
定員 25 人 (定員を超えた場合は抽選です)
回数 1回
受講料 3,000 円
難易度 ★★☆
会 場 三鷹ネットワーク大学
受付期間 9月4日(火)午前9時30分〜9月25日(火)午後5時まで

※スクロールしてご確認ください→

日程 開催時間 会場 担当講師
第1回
10月20日
18時30分〜20時30分 三鷹ネットワーク大学 ゲスト:市川 隆一 情報通信研究機構 時空標準研究室 研究マネージャー
ホスト:福島 登志夫 国立天文台教授 台長特別補佐 天文情報センター長

講師

市川 隆一(いちかわ りゅういち) 情報通信研究機構 時空標準研究室 研究マネージャー
 1964年、福岡県出身。94年、北海道大学大学院理学研究科地球物理学専攻博士後期課程修了。博士(理学)。95年4月、郵政省通信総合研究所(当時、2004年に独法化し情報通信研究機構に改組)入所。2012年4月まで、同機構鹿島宇宙技術センター勤務。同年5月以降は同機構小金井本部にて現職。専門は宇宙測地学。
 学生時代は、重さ15kgのGPS受信機を担いで北海道の火山や僻地を行脚して地殻変動観測に従事。その後は気象学にも手を出し、さらに現在は時間・周波数の高精度比較の研究に従事。一方、中性大気中での電波伝播遅延に関わる研究に学生時代から継続して関わっているが、やればやるほど奥が深いテーマと感じる。
福島 登志夫(ふくしま としお) 国立天文台教授 台長特別補佐 天文情報センター長
 1954年、福岡県生まれ。理学博士。79年、東京大学大学院理学系研究科天文学専攻修了。海上保安庁水路部主任調査官等を経て、91年、国立天文台助教授。98年より現職。
 専門は基本天文学、一般相対論、理論測地学、数値解析。現在の研究テーマは、渦巻銀河など広がった複雑な密度分布を持つ天体や、エロスなど複雑な形状を有する小惑星など一般天体の重力場計算。

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