講座詳細
太宰を読む百夜百冊その2 第2回
「魚服記」―寺山修司と読む太宰治
講座趣旨
今年12月はちょうど寺山修司生誕80年を迎える。詩、演劇、俳句、短歌、エッセイ、小説、映画、写真などジャンルを超えて活躍した言葉の錬金術師、寺山修司。彼は学生時代から同じ青森県の作家、太宰治を熟読していた。寺山の若き日の俳句「ユダ恋ふてなぐさむ男月見草」「他郷にてのびし髭剃る桜桃忌」や文章の至る所にその痕跡や影響がみられる。
今回はその中から、寺山が記した太宰文学論「『魚服記』手稿」を紹介したい。「魚服記」は太宰の処女創作集『晩年』に収められている。柳田國男の影響を受けたともいわれ、津軽の伝説を交えつつ、主人公の少女と父親の会話が素朴な津軽弁で書かれるなど、戦前の津軽の風土が色濃くにじむ初期の名作である。
前半で津軽弁を交えて朗読し、後半ではこの作品や太宰治を寺山がどのようにとらえていたかをわかりやすく解説したい。「魚服記」を接点に、太宰と寺山、青森が生んだ二人の鬼才をご紹介できたら幸いである。
講座概要
講座日程 | 2015年12月22日 (火) |
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時間 | 19:00〜20:30 |
定員 | 40 人 (先着制) |
回数 | 1回 |
受講料 | 一 般 1,000 円 市 民 800 円 市民在勤・在学 800 円 市 民 学 生 600 円 会 員 500 円 |
難易度 | ★☆☆ |
会 場 | 三鷹ネットワーク大学 |
受付期間 |
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日程 | 開催時間 | 会場 | 担当講師 |
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第1回 12月22日 |
19時00分〜20時30分 | 三鷹ネットワーク大学 | 世良 啓 文筆家・寺山修司記念館研究員・弘前ペンクラブ会員 |
講師
世良 啓(セラ ケイ) | 文筆家・寺山修司記念館研究員・弘前ペンクラブ会員
青森県弘前市出身。弘前大学人文学部卒。2011年に第1回東奥文学賞大賞を受賞。創作活動のほか、青森県の文学者や郷土史について調査、研究している。寺山修司生誕地や父八郎を調査した「寺山修司リアル出生譚」(総合文芸誌『北奧氣圈』5号)、「父という謎」(別冊太陽『寺山修司』)、「こぎん・織ゲラ物語〜アート&クラフツの先駆者・大川亮〜」(陸奥新報連載)、タウン誌月刊『弘前』にエッセイ連載など。4月からは青森県三沢市の寺山修司記念館研究員として特別展「寺山修司の60年代」に携わる。今年5月、荻窪の歴史文化を育てる会主催の第1回太宰サミットに参加。9月発行の三鷹文学サロン通信30号に「善蔵をおもふ」を寄稿。 |