講座詳細

数学はこんなに面白い!5 12月 特別編
物理で使う数学の効力と限界

C1453700

講座趣旨

 現代数学は抽象化が進み、一見どのように発生し、どのように使われるかが見えにくくなっていますが、実は生活の中や他の自然科学の中に、その源を持ち、思いもよらない応用を持っていたりします。それらの源を訪ねたり、どうして、その応用を持つに至ったかを明らかにしたいと思います。

 月1回ずつ、幅広くテーマを選んでお話ししていきます。出来るだけ予備知識を必要としないように、必要な知識は講座の中で説明していく予定です。
 数学が好きな方、数学で語り合う仲間を見つけたい方、久しぶりに勉強したい方、数学には興味があるけど難しそうだなと思う方、ぜひこの機会にお集まりください。2014年度も4月から毎月1回開催をしていきます。

【12月の内容】
 実験によって検証できる物理的な現象を説明する「モデル」を作り上げることは、物理学の大きな目的の一つです。そのモデルの記述には数学が用いられ、数学は、我々が自然を理解する上で大変な力を発揮しています。
 本講演では、現代物理学において「大変うまくいくモデル」と考えられている素粒子標準模型の基礎である場の量子論を取り上げ、その構築と記述において数学がどのように力を発揮しているかを紹介します。また、数学だけでは乗り越えられない実験事実との食い違いについてもお話しします。

講座概要

講座日程 2014年12月 4日 (木)
時間 10:00〜11:30
定員 30 人
回数 1回
受講料 500 円
難易度 ★☆☆
会 場 三鷹ネットワーク大学
受付期間

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日程 開催時間 会場 担当講師 内容
第1回
12月 4日
10時00分〜11時30分 三鷹ネットワーク大学 小林 一章 東京女子大学名誉教授
高梨 宇宙 茨城県立医療大学保健医療学部放射線技術科学科
物理で使う数学の効力と限界

講師

小林 一章(コバヤシ カズアキ)  1940年東京生まれ。早稲田大学理工学研究科卒業。神戸大学、北海道大学を経て、84年から東京女子大学文理学部数理学科教授。2009年より同大学名誉教授。専門は位相幾何学で80年代後半より結び目の研究を始め、その後空間グラフの研究に重心を移す。著書に「曲面と結び目のトポロジー」(朝倉書店)、「空間グラフの理論」(培風館)など。(公財)数学オリンピック財団前理事長。
高梨 宇宙(タカナシ タカオキ) 茨城県立医療大学保健医療学部放射線技術科学科
 1975年生まれ。明星大学理工学部物理学科卒業。日本大学大学院にて物理学を専攻。博士(理学)。米レーザー機器メーカーアジア支部でエンジニアとして勤務の後、日本大学芸術学部を経て、現在、茨城県立医療大学保健医療学部放射線技術科学科嘱託助手。専門は理論物理学、特に素粒子論、量子場の理論を研究している。最近はCTスキャンや核医学検査技術などへの数学の応用研究も行っている。

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