大人のための音読講座（ワークショップ付朗読会）三鷹ゆかりの作家たち（２３）
「三鷹文学散歩」より武者小路実篤の三女 武者小路辰子さんのエッセイ「村から市まで」

講座趣旨

◆みなさんで声に出して作品を味わいます…。

　これまでの読書は黙読が中心でした。声に出して読む、つまり音読すると、文章がより立体的になり、新たな世界を発見できます。読書の新しい方法として、声に出して味わう音読を体感してみませんか？ここではプロの朗読家のような正しいアクセント、明瞭な発声などは必要ありません。必要なのは、素直に物語を捉え、その気持ちをそのまま音にするということです。
　台詞、ト書き、主人公が語り手となる独白体など、 感じたままに自然に声を出す音読の楽しさをお伝えします。
　講師による朗読と、参加者の皆さんで音読するワークショップ付の講座です。

　昭和11年から昭和29年に調布市に転居するまで三鷹で過ごした武者小路実篤は、昭和26年に文化勲章を受章、その後、三鷹名誉市民第１号の称号を得ました。今回のエッセイには、文化勲章受章に関するエピソードと三鷹名誉市民についてが書かれています。賞や名誉○○という称号にこだわることなく、平穏な日々に何より感謝して暮らした父親 実篤は、娘の辰子さんにとって「パパ」であり「大家族のおじいちゃん」だったのです。尊敬と愛情の念を持って書かれた辰子さんの文章を心豊かに音読しましょう。
　※出典：「三鷹文学散歩」引用箇所　２０３〜２０５ページ