講座詳細

数学の夕べ 8月
アーベル関数とテータ関数をめぐって

B2452500.pdf

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講座趣旨

国際基督教大学 寄付講座
“数学の夕べ”
 数学は新たな視点を加えながら現在も発展を続けています。特に近代以降の数学から数多くの興味深いトピックが生まれました。容易にはアクセスできず、知られていないものも多くあります。
 近年は、数学についての啓発的な書物も多く出版され、三鷹ネットワーク大学で開講する小林一章先生の講座を含め、興味深いトピックがより深く取り上げられる機会も増えています。
 本講座では、そのような興味深いトピックの中から一つ選んで、数学の視点や発展の様子などを紹介していきたいと思います。講座の中で、必要な予備知識もできるだけ説明する予定です。
 

講座概要

講座日程 2024年 8月30日 (金)
時間 19:00〜20:30
定員 25 人 (先着制)
回数 1回
受講料 500 円
難易度 ★★☆
会 場 三鷹ネットワーク大学
受付期間 7月23日(火)午前9時30分〜8月29日(木)午後9時

※スクロールしてご確認ください→

日程 開催時間 会場 担当講師 内容
第1回
8月30日
19時00分〜20時30分 三鷹ネットワーク大学 清水 勇二 アーベル関数とテータ関数をめぐって
 楕円積分の研究は楕円関数を生み、アーベル積分・アーベル関数へと一般化され、今日では代数関数論、リーマン面の理論となった。
 テータ関数は楕円関数の研究で登場して、力学への応用などで聞いたことがある人もいるだろう。テータ関数には代数関数を表示する他に、モジュライへの依存性を持つ。
 今回は、アーベル関数、テータ関数について見て行き、楕円関数や楕円曲線のモジュライとの関係を議論する。また、ゼータ関数の関数等式の証明、テータ関数の3重積等式という数論への応用にも触れる。
 次回には、テータ関数の多変数化や最先端の未解決の課題について触れよう。

講師

清水 勇二(しみず ゆうじ) 国際基督教大学 特任教授
 東京生まれ。東京大学理学部卒業。東北大学、京都大学を経て、2000年から国際基督教大学に在職。現在、教養学部特任教授。専門は代数幾何学、特にホッジ理論で、リーマン面のモジュライの共形場理論への応用も研究している。
 著書に、『複素構造の変形と周期』(上野健爾氏と共著、岩波書店)、『基礎と応用 ベクトル解析』(サイエンス社)、『圏と加群』(朝倉書店)、翻訳に『数え上げ幾何と弦理論』(S.カッツ著、日本評論社)がある。

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