講座詳細
数学の夕べ 7月
幾何学と非可換性 I -- 代数幾何において
講座趣旨
国際基督教大学 寄付講座
“数学の夕べ”
数学は新たな視点を加えながら現在も発展を続けています。特に近代以降の数学から数多くの興味深いトピックが生まれました。容易にはアクセスできず、知られていないものも多くあります。
近年は、数学についての啓発的な書物も多く出版され、三鷹ネットワーク大学で開講する小林一章先生の講座を含め、興味深いトピックがより深く取り上げられる機会も増えています。
本講座では、そのような興味深いトピックの中から一つ選んで、数学の視点や発展の様子などを紹介していきたいと思います。講座の中で、必要な予備知識もできるだけ説明する予定です。
講座概要
講座日程 | 2023年 7月21日 (金) |
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時間 | 19:00〜20:30 |
定員 | 25 人 (先着制) |
回数 | 1回 |
受講料 | 500 円 |
難易度 | ★★☆ |
会 場 | 三鷹ネットワーク大学 |
受付期間 | 6月20日(火)午前9時30分〜7月20日(木)午後9時 |
※スクロールしてご確認ください→
日程 | 開催時間 | 会場 | 担当講師 | 内容 |
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第1回 7月21日 |
19時00分〜20時30分 | 三鷹ネットワーク大学 | 清水 勇二 | 幾何学と非可換性 I -- 代数幾何において 幾何学の対象 - 図形は様々な視点で捉えられて来た。図形自体を空間と考えたり、図形を扱う幾何学を対称性の観点から整理したりした。そして高次元の図形が研究されている。さらに、非可換性を加える枠組みも考案されている。 今回は、主に代数幾何の対象としての図形、すなわち代数多様体を取り上げる。代数多様体は、20世紀後半にはスキームとして捉えられるようになった。その基になる幾何学と代数の間の辞書、多様体と代数の間の対応等を、代数曲線・曲面などの例を挙げてなるべく具体的に説明する。 さらに非可換代数多様体が生まれる契機についても触れる。 |
講師
清水 勇二(しみず ゆうじ) | 国際基督教大学 教授
東京生まれ。東京大学理学部卒業。東北大学、京都大学を経て、2000年から国際基督教大学に在職。現在、教養学部教授。専門は代数幾何学、特にホッジ理論で、リーマン面のモジュライの共形場理論への応用も研究している。 著書に、『複素構造の変形と周期』(上野健爾氏と共著、岩波書店)、『基礎と応用 ベクトル解析』(サイエンス社)、『圏と加群』(朝倉書店)、翻訳に『数え上げ幾何と弦理論』(S.カッツ著、日本評論社)がある。 |