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講座詳細
明治維新における「公論」と「暴力」―日本民主主義の源流を探る
みたか地球市民講座
講座趣旨
明治維新における「公論」と「暴力」―日本民主主義の源流を探る
現在、世界のあちこちでリベラル・デモクラシーに対する懐疑や挑戦が語られている。とくに中国は自らの体制を西洋民主主義より優れたモデルとして世界に宣伝している。日本人はその最中でどうすべきだろうか。戦後の日本人は体制を批判的に語ることが多かった。そのような語りはいま続けて良いだろうか。それはリベラル・デモクラシーへの不信を流布しないだろうか。この講義では別の語りの可能性を示す。現代日本の政治体制は19世紀半ば、強い理由から選び取られた。途中に大きな挫折を経験しながらも、大事に育てられてきた。こうした歴史を伝統として意識するなら、たとえ逸脱が起きても、必ず民主主義への復元力が働くのではないかと期待する。
※ 第2回の会場が、三鷹駅前コミュニティ・センターに変更になりました。ご注意ください。
(1)「不安な時代」を生き抜くための学び
終身雇用の崩壊、新型コロナウイルス感染症の流行など、先行きの見えない「不安な時代」にわたしたちは生きています。こうした時代にこそ、学びを通して確かな視座を構築していきましょう。
(2) 地域から世界を考える
地域から国全体や世界を考える、ボトムアップ型の講座です。三鷹という地域にいかりを下ろし、そこから地域や世界を見渡し、一緒にじっくり考えていきましょう。
(3)地域の“大学”としての新たな取り組み
三鷹ネットワーク大学は地域性を生かし、コミュニティを育み、学びを創出する、地域の“大学”です。「みたか地球市民講座」を通して、みなさんと協働して新たな学びを創っていきましょう。
講座概要
講座日程 |
2022年 9月24日 (土) 〜2022年11月26日 (土) |
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時間 | 下記をご確認ください。 |
定員 | 24 人 (先着制) |
回数 | 3回 (通し受講のみ) |
受講料 | 1,500 円 |
難易度 | ★★☆ |
会 場 | 下記をご確認ください。 |
受付期間 | 8月23日(火)午前9時30分から10月28日(金)午後9時 |
※スクロールしてご確認ください→
日程 | 開催時間 | 会場 | 担当講師 | 内容 |
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第1回 9月24日 |
14時00分〜15時30分 | 三鷹ネットワーク大学 | 三谷 博 | 講義の趣旨・近世日本の公論禁制 初めに上記のような趣旨説明をし、次いで、民主化への前提となった近世日本での政治コミュニケーションの姿、「よらしむべし、知らしむべからず」の原則、ボトムアップ型の決定方式、および政治体制の多元性を解説する。 |
第2回 10月29日 |
14時00分〜15時30分 | 三鷹駅前コミュニティ・センター | 三谷 博 | 安政5(1858)年政変−「公論」と「暴力」の同時誕生 明治維新の発端となった安政5年政変で「公論」と「暴力」が同時に登場した。将軍継嗣問題がこじれて政権が反対派を弾圧し、それがテロによる報復を招いたが、この悪循環による体制崩壊のなかで「公論」へのタブーも消えた。 ※ 第2回の会場が、三鷹駅前コミュニティ・センターに変更になりました。ご注意ください。 |
第3回 11月26日 |
14時00分〜15時30分 | 三鷹ネットワーク大学 | 三谷 博 | 内戦の時代へ−「公議政体」の挫折と内戦の登場 政治運動は当初公論により行われたが、尊攘運動は対外戦争さらに倒幕戦争も企画した。その挫折後、薩摩・越前は公議政体を創ろうとしたが、これも挫折するなかで幕府と朝廷は和解した。水戸・長州は抵抗を内戦にエスカレートした。 |
講師
三谷 博(みたに ひろし) | 東京大学 名誉教授
1950年広島県福山市生まれ。歴史学者。専門は日本近世・近代史。東京大学大学院総合文化研究科教授を経て、現在、跡見学園女子大学文学部教授、東京大学名誉教授。著書に『明治維新とナショナリズム―幕末の外交と政治変動』(山川出版社、1997年、サントリー学芸賞受賞)、『愛国・革命・民主―日本史から世界を考える』(筑摩選書、2013年)、『維新史再考―公議・王政から集権・脱身分化へ』(NHKブックス、2017年)他。 |