講座詳細
夏季集中講座 世の中、こうして回っている[国際編]【オンライン】
―経済のイロハを学び、 インフレ、円安を理解する
講座趣旨
現代の社会では、あらゆる人が「経済」の仕組みのなかで暮らしています。身近なところでも、私たちが新聞記事やテレビ、インターネットサイトのニュースで「価格」「賃金」「市場」「企業」といった用語をひとつも目にしない日はないと言えます。
特に今年に入って、新型コロナウイルス感染症の世界的な大流行(パンデミック)が収まりつつある一方で、年初来の原油高の加速や春以降の急激な円安の影響で私たちの日々の暮らしでも様々な商品の値上げを実感するようになってきました。また、日銀が堅持してきた大規模な金融緩和が内外金利差を生み、一層の円安を招いているとの指摘も聞こえてきます。
こうした様々な経済事象を読み解くための能力(リテラシー)を身に付けるきっかけとして、この夏、8月の土曜日午前中を「学び」の時間にしてみませんか?
[国際編]の概要
自由貿易のメカニズムとグローバル化の下で進行した経済格差の問題、財・サービスの輸出入の決済手段である国際通貨とその交換レートである為替相場の仕組みや最近急激に進行した円安の日本経済への影響を考えます。
・本集中講座は、土曜日の午前中に1コマ50分を3コマ連続で学び、翌週は質疑応答と振り返り、意見交換の時間に60分を充てます。最初の土曜日は各コマの間に10分の休憩時間を設けます。
・国内編・国際編いずれも個別にお申し込みください。
・国内編のみ、国際編のみ、あるいは国内編・国際編両方をお申込みできます。
こちらのサイトからお申し込みください。Peatixからのお申し込みとなります。
https://yononaka02.peatix.com/
<留意事項>
・Zoomオンライン会議システムを使った「オンライン講座」です。インターネット環境と端末については、ご自身で用意してください。
講座概要
講座日程 | 2022年 8月20日 (土),2022年 8月27日 (土) |
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時間 | 下記をご確認ください。 |
定員 | 24 人 (先着制) |
回数 | 2回 (通し受講のみ。8月20日は3コマ、8月27日は1コマです。) |
受講料 | 3,500 円 |
教 材 | レジュメ資料 |
難易度 | ★★☆ |
会 場 | 下記をご確認ください。 |
申し込み | Peatixでのお申し込み・お支払いです。左のリンクからお申し込みください。 |
受付期間 | 7月5日(火)午前9時30分〜8月19日(金)午後9時 |
※スクロールしてご確認ください→
日程 | 開催時間 | 会場 | 担当講師 | 内容 |
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第1回 8月20日 |
09時30分〜12時20分 | オンライン | 荒巻 健二 | 1限目:なぜ外国と取引するのか(9:30〜10:20) 外国との自由な貿易は良いこととされますが、それはなぜでしょうか。分かりやすい例を用いて貿易の利益を考えます。逆に貿易制限は避けるべきと言われますが、なぜ自由な貿易に反する政策を進めた米国の前政権に大きな支持が集まったのでしょうか。グローバル化の下で進行した経済格差の問題についても触れます。 2限目:国際収支、為替レートとは何か(10:30〜11:20) 貿易立国とされた日本の貿易収支は近年赤字に陥ることが多くなっています。貿易など外国との取引を記録する国際収支はどのように読めば良いのでしょうか。また、私たちの日々の生活に直接間接に影響を及ぼす外国為替レートとは何か、どう見るべきでしょうか。基礎的な用語を理解し、日本経済の対外面を考えます。 3限目:為替レートはどのようにして動くのか(11:30〜12:20) 今春以降、急速な円安が進行しました。物価、金融政策、国際収支などの要因は、円の為替レートにどのように関わるのでしょうか。為替レートの近時の動きに触れながら、円安あるいは円高は、日本にとって良いことなのか、悪いことなのか考えていきます。 |
第2回 8月27日 |
09時30分〜10時30分 | オンライン | 荒巻 健二 | 質問への解説と意見交換 第1回の講義に関し受講者から寄せられた質問に対して講師が解説を行った後、日頃経済について疑問に感じていることなどについて、受講者と講師で自由に意見交換を行う「雑談タイム」とします。 |
講師
荒巻 健二(あらまき けんじ) | 東京大学名誉教授
1974年 一橋大学社会学部卒業 1976年 一橋大学法学部卒業・大蔵省入省 1980年 オックスフォード大学大学院経済学修士 1987年 IMF財政局エコノミスト 1996年 大蔵省国際金融局開発金融課長 1997年 長崎大学経済学部教授 1999年 経済企画庁調整局財政金融課長、京都大学客員教授 2001年 京都大学経済学博士 2004年 東京大学大学院総合文化研究科教授 2014年 ロンドン大学東洋アフリカ研究学院客員教授 2017年 東京女子大学現代教養学部特任教授(2022年3月まで) 2017年 東京大学名誉教授 (主な著書) 『日本経済長期低迷の構造―30年にわたる苦闘とその教訓』(東京大学出版会、2019年)、“Japans Long Stagnation, Deflation, and Abenomics Mechanism and Lessons” 2019 Palgrave Macmillan、『金融グローバル化のリスクー市場の不安定性にどう対処すべきか』(日本経済新聞出版社、2018年)、『アジア通貨危機とIMF―グローバリゼーションの光と影』1(日本経済評論社、1999年) |