講座詳細

三鷹の夜☆月いち読書会 (第12回)
―科学と文学の間(あわい)に

B2251900.pdf

講座趣旨

三鷹の夜☆月いち読書会〜科学と文学の間(あわい)
 三鷹ネットワーク大学では、月1回夜の読書会を開催しています。本や読書に関心のある方を対象に、毎月1冊の本をめぐって楽しく語り合い、交流する場です。毎月のテーマ本をあらかじめお知らせして、国内外のSF小説を中心にコミック、科学エッセイなど幅広く読んでいます。
 在宅勤務・リモートワークといった“おうち時間”が増えるなか、ちょっと非日常の世界に遊んでみませんか? 興味のある方、ぜひお気軽にお集まりください。

※ 課題図書はご自身で用意してください。

【今後の予定】
 第13回は9月2日(金)となります。第二期では、つぎのような作家の作品を取り上げる予定でいます。海外の作家では、ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア、ロバート・F・ヤングなど、日本の作家では、津村記久子、村田沙耶香、伴名練などです。
 

講座概要

講座日程 2022年 8月 2日 (火)
時間 19:00〜20:30
定員 12 人 (先着制)
回数 1回
受講料 500 円
教 材 川上 弘美「物語が、始まる」(『物語が、始まる』〔中公文庫〕所収)
難易度 ★☆☆
会 場 三鷹ネットワーク大学
受付期間 7月5日(火)午前9時30分〜 7月31日(日)午後5時

※スクロールしてご確認ください→

日程 開催時間 会場 担当講師 内容
第1回
8月 2日
19時00分〜20時30分 三鷹ネットワーク大学 空犬 太郎 川上 弘美「物語が、始まる」(『物語が、始まる』〔中公文庫〕所収)
 大学では理学部生物学科を専攻、作家デビュー前は生物の教師をしていたこともある理系作家、川上弘美の初作品集から表題作をセレクトしました。《公園の砂場で拾った〈雛型〉との不思議な愛の顛末を描》(中公文庫の内容紹介より)いた作品だと言われても何のことだかわからないかもしれません。そのなんだかよくわからない不思議な作品を一緒に読み解いてみませんか。
【今回の選書ポイント】
 今では恋愛小説の名手というイメージが強いかもしれませんが、芥川賞作家、川上広美は生物学を学んだ理系の人で、しかもニュー・ウェーブSF雑誌『季刊NW-SF』に寄稿、一時期は発行元のNW-SF社で働いていたこともあるという、SFとつながりの深い作家でもあります。初期作品にはとくに幻想的で不思議な作品が多く、今回セレクトした「物語が、始まる」はまさにそのようなタイプの作品。『センセイの鞄』以降の作品のイメージが強い読み手には、意外かつ新鮮な感じにうつるかもしれません。

講師

空犬 太郎(そらいぬ たろう) 編集者、ライター
 1968年生まれの編集者・ライターです。ブログ「空犬通信」とツイッターで本・本屋関連情報を日々発信しています。読書以外の趣味は音楽で、ギターとアナログレコードを偏愛しています。編著書(いずれも共著)に、『ぼくのミステリ・クロニクル』(国書刊行会)、『本屋図鑑』『本屋会議』(夏葉社)、『本屋はおもしろい!!』『子どもと読みたい絵本200』『本屋へ行こう!!』(洋泉社)があります。

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