講座詳細
数学はこんなに面白い!9月
「ファイバー・バンドルについて」
講座趣旨
東京女子大学寄付講座
数学はこんなに面白い!11
現代数学は抽象化が進み、一見どのように発生し、どのように使われるかが見えにくくなっていますが、実は生活の中や他の自然科学の中に、その源を持ち、思いもよらない応用を持っていたりします。それらの源を訪ねたり、どうしてその応用を持つに至ったかを明らかにしたいと思います。
月1回ずつ、幅広くテーマを選んでお話ししていきます。出来るだけ予備知識を必要としないように、必要な知識は講座の中で説明していく予定です。
数学が好きな方、数学で語り合う仲間を見つけたい方、久しぶりに勉強したい方、数学には興味があるけど難しそうだと思う方、ぜひこの機会にお集まりください。
2020年度も毎月1回開催していきます。
※新型コロナウイルス感染症予防のため、講座会場では、(1)2方向の扉・窓を開けて換気を行い、(2)受講者の間隔を2メートル以上確保し、(3)近距離での会話・発話を回避します。
講座概要
講座日程 | 2020年 9月 3日 (木) |
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時間 | 10:00〜11:30 |
定員 | 20 人 (先着制) |
回数 | 1回 |
受講料 | 500 円 |
難易度 | ★★☆ |
会 場 | 三鷹ネットワーク大学 |
受付期間 | 8月4日(火)午前9時30分〜9月2日(水)午後5時 |
※スクロールしてご確認ください→
日程 | 開催時間 | 会場 | 担当講師 | 内容 |
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第1回 9月 3日 |
10時00分〜11時30分 | 三鷹ネットワーク大学 | 小林 一章 | 「ファイバー・バンドルについて」 ファイバー・バンドルは、直積空間の一般化で、例えば[0,1]×[-1,1]/(0,t)〜(1,t)とすると、直積空間 S^1×[-1,1] が得られますが、[0,1]×[-1,1]/(0,t)〜(1,-t)とすると、メービュウスの帯になります。ここでいう[0,1]が底空間で、[-1,1]がファイバーということになります。これを一般化して(X,F,G)でXが底空間、 Fがファイバー(空間)、 Gは張り合わせを決める群 G=Homeo(F)ということです。 今月は、ファイバー・バンドルについてお話します。 |
講師
小林 一章(こばやし かずあき) | 東京女子大学名誉教授
1940年東京都生まれ。早稲田大学理工学研究科卒業。神戸大学、北海道大学を経て、84年から東京女子大学文理学部数理学科教授。2009年より同大学名誉教授。専門は位相幾何学で80年代後半より結び目の研究を始め、その後空間グラフの研究に重心を移す。著書に『曲面と結び目のトポロジー』(朝倉書店、1992年)、『空間グラフの理論』(培風館、1995年)など。 (公財)数学オリンピック財団元理事長。 2019年秋の叙勲において瑞宝中綬章を受章。 |