講座詳細

数学はこんなに面白い!7 9月 特別編
医療で使う数学

B1652500

講座趣旨

 現代数学は抽象化が進み、一見どのように発生し、どのように使われるかが見えにくくなっていますが、実は生活の中や他の自然科学の中に、その源を持ち、思いもよらない応用を持っていたりします。それらの源を訪ねたり、どうして、その応用を持つに至ったかを明らかにしたいと思います。

 月1回ずつ、幅広くテーマを選んでお話ししていきます。出来るだけ予備知識を必要としないように、必要な知識は講座の中で説明していく予定です。
 数学が好きな方、数学で語り合う仲間を見つけたい方、久しぶりに勉強したい方、数学には興味があるけど難しそうだなと思う方、ぜひこの機会にお集まりください。2016年度も4月から毎月1回開催をしていきます。

 9月のテーマは「医療で使う数学」です。今回は趣向をかえて、小林一章先生と国立研究開発法人理化学研究所の高梨宇宙先生のお二人で講義を行います。

【9月の内容】
 医療で使う数学、というと真っ先に統計学が頭に浮かぶと思います。確かにナイチンゲールの仕事は大変有用ですが、今回は統計学のお話ではありません。医療における解析学、線形代数学、幾何学、数値計算の利用を取り上げます。これらは、統計学と異なり、医療を受ける個々人の体に直接関係し、現在の医療における検査技術、特に放射線を用いた検査に大変重要な役割を果たしています。日常みなさんの受けられる臨床検査の結果が、どのように解析されているのか?その一端をお話しいたします。

講座概要

講座日程 2016年 9月 1日 (木)
時間 10:00〜11:30
定員 30 人 (先着制)
回数 1回
受講料 500 円
難易度 ★★☆
会 場 三鷹ネットワーク大学
受付期間 8月9日(火)午前9時30分より

※スクロールしてご確認ください→

日程 開催時間 会場 担当講師
第1回
9月 1日
10時00分〜11時30分 三鷹ネットワーク大学 小林 一章 東京女子大学名誉教授
高梨 宇宙 国立研究開発法人理化学研究所研究員

講師

小林 一章(コバヤシ カズアキ) 東京女子大学名誉教授
 1940年東京生まれ。早稲田大学理工学研究科卒業。神戸大学、北海道大学を経て、84年から東京女子大学文理学部数理学科教授。2009年より同大学名誉教授。専門は位相幾何学で80年代後半より結び目の研究を始め、その後空間グラフの研究に重心を移す。著書に「曲面と結び目のトポロジー」(朝倉書店)、「空間グラフの理論」(培風館)など。(公財)数学オリンピック財団前理事長。
高梨 宇宙(タカナシ タカオキ) 国立研究開発法人理化学研究所研究員
 1975年生まれ。明星大学理工学部物理学科卒業。日本大学大学院にて物理学を専攻。博士(理学)。米レーザー機器メーカーアジア支部に勤務。後、日本大学芸術学部、茨城県立医療大学保健医療学部を経て2016年より理化学研究所イノベーション推進センター研究員。専門は理論物理学、応用数学。CTスキャンや核医学検査技術、放射線治療のための3次元線量計研究開発のほか、光学CT装置の研究開発も行っている。

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