大人のための音読講座（ワークショップ付朗読会）三鷹ゆかりの作家たち（３４）
津島美知子の作品「回想の太宰治」より　その1

講座趣旨

◆みなさんで声に出して作品を味わいます…。

　これまでの読書は黙読が中心でした。声に出して読む、つまり音読すると、文章がより立体的になり、新たな世界を発見できます。読書の新しい方法として、声に出して味わう音読を体感してみませんか？ここではプロの朗読家のような正しいアクセント、明瞭な発声などは必要ありません。必要なのは、素直に物語を捉え、その気持ちをそのまま音にするということです。
台詞、ト書き、主人公が語り手となる独白体など、 感じたままに自然に声を出す音読の楽しさをお伝えします。

　講師による朗読と、参加者の皆さんで音読するワークショップ付の講座です。

　太宰治の妻、津島美知子が描く作家であり夫である太宰治の姿。「太宰治の研究家や、愛読者の方々から問合せを受ける。今後そのような場合、このつたない著書の中にお答えに代るなにかを見いだしていただくことができたら幸いである。」とあとがきにあるように、妻にしか書けない太宰の様子が目の前に浮かぶように記されています。９月は「白湯と梅干」の章から、郷里の鮭に大喜びし、箸と共に酒もすすむ太宰の様子を描いた部分を朗読します。