講座詳細

数学はこんなに面白い!5 9月 特別編
弦理論と数理科学

B1452300

講座趣旨

 現代数学は抽象化が進み、一見どのように発生し、どのように使われるかが見えにくくなっていますが、実は生活の中や他の自然科学の中に、その源を持ち、思いもよらない応用を持っていたりします。それらの源を訪ねたり、どうして、その応用を持つに至ったかを明らかにしたいと思います。

 月1回ずつ、幅広くテーマを選んでお話ししていきます。出来るだけ予備知識を必要としないように、必要な知識は講座の中で説明していく予定です。
 数学が好きな方、数学で語り合う仲間を見つけたい方、久しぶりに勉強したい方、数学には興味があるけど難しそうだなと思う方、ぜひこの機会にお集まりください。2014年度も4月から毎月1回開催をしていきます。

【9月の内容】
 素粒子物理学の大きな問題の1つは、微視的世界における重力の振る舞いがどのようなものであるか、ということです。これを解決すべく色々な仮説が提案されています、今のところ最も成功しているものが弦理論です。弦理論は余剰次元の存在を要求するなど「常識では考えにくい」事実がある一方で、その理論的特質は非常に豊かであり、現代数学や素粒子以外の物理理論の問題に対する新しい手法を提供していることもまた事実です。本講義では弦理論の解説と、他の数理科学との関わりについてお話しいたします。

講座概要

講座日程 2014年 9月 4日 (木)
時間 10:00〜11:30
定員 30 人
回数 1回
受講料 500 円
難易度 ★☆☆
会 場 三鷹ネットワーク大学
受付期間

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日程 開催時間 会場 担当講師
第1回
9月 4日
10時00分〜11時30分 三鷹ネットワーク大学

講師

小林 一章(コバヤシ カズアキ)  1940年東京生まれ。早稲田大学理工学研究科卒業。神戸大学、北海道大学を経て、84年から東京女子大学文理学部数理学科教授。2009年より同大学名誉教授。専門は位相幾何学で80年代後半より結び目の研究を始め、その後空間グラフの研究に重心を移す。著書に「曲面と結び目のトポロジー」(朝倉書店)、「空間グラフの理論」(培風館)など。(公財)数学オリンピック財団前理事長。
江成 隆之(エナリ タカユキ) 日本大学理工学部一般教育教室 物理系列助手
 福島県生まれ。現在、日本大学理工学部一般教育教室助手。専門は弦理論。中学生2年生までは数学がどうにもならない程苦手だったが、解ける喜びを知って以来好きになった。その後、大学で機械工学を学んでいたが、折角好きになった数学を使って何かしたいという思いから、物理学に転向した。 最近はゲージ/重力対応を用いたブレーンの力学の解析に取り組んでいる。

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