講座詳細

三鷹の夜☆月いち読書会 (第45回)
〜科学と文学の間(あわい)に〜

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講座趣旨

三鷹の夜☆月いち読書会〜科学と文学の間(あわい)
 三鷹ネットワーク大学では、月1回夜の読書会を開催しています。本や読書に関心のある方を対象に、毎月1つの作品をめぐって楽しく語り合い、交流する場です。毎月のテーマ作品をあらかじめお知らせして、SFを中心に、国内外の短編・中編の文学作品を幅広く読んでいきます。ちょっと非日常の世界に遊んでみませんか?
 興味のある方、ぜひお気軽にお集まりください。

※ 課題作品はご自身で用意してください。

【今後の予定】
 2025年4月に始まった第5期では、松崎有理、村田沙耶香ら日本人作家のほか、英語圏以外の海外文学作品、アジアの翻訳文学作品も取り上げる予定です。
 第46回は、7月4日金曜日です。
 

講座概要

講座日程 2025年 6月13日 (金)
時間 19:00〜20:30
定員 12 人
回数 1回
受講料 500 円
教 材 稲垣足穂「一千一秒物語」 (『一千一秒物語』〈新潮文庫〉・『天体嗜好症 一千一秒物語』〈河出文庫〉他所収)
難易度 ★☆☆
会 場 三鷹ネットワーク大学
受付期間 5月7日(水)午前9時30分〜6月12日(木)午後9時

※スクロールしてご確認ください→

日程 開催時間 会場 担当講師 内容
第1回
6月13日
19時00分〜20時30分 三鷹ネットワーク大学 空犬 太郎  この読書会は、あくまで、本を楽しむ、読書を楽しむためのものです。作品を文学的に読み解くような、文学研究の会ではありません。読み方は自由。誤読を心配する必要も、感想をうまくことばにする必要もありません。そんな気軽な読書会を一緒に楽しみませんか。
【読書会の流れ】本読書会は3部構成です。
第1部 参加者のみなさんの感想・意見など(30分程度)
第2部 第1部で出た感想・意見をもとにしたディスカッション(30分程度)
第3部 講師による解説・まとめ(30分程度)
【課題作品について】
 今回の課題作品は稲垣足穂「一千一秒物語」。作家自ら選んだ掌編(ショート・ショート)70編からなる作品で、作家本人が《私の其後の作品は―エッセイ類も合わして―みんな最初の『一千一秒物語』の註である》(「『一千一秒物語』の倫理」より)としているなど、自他ともに認める作家の代表作です。印象的なタイトルのせいもあるのか、刊行から1世紀以上が経過した今も広く親しまれている作品を一緒に読んでみましょう。
【選書ポイント】
 稲垣足穂は、1920年代1970年代にかけて活躍した作家。今回の課題作品のように天体をモチーフにしたもののほか、ヒコーキへの偏愛に見られる飛行願望、少年愛・同性愛・エロティシズムなどのテーマにも独自の感性を発揮し、他に似たタイプのいない唯一無二の作家として、同時代・後世の多くの作家・クリエイターに影響を与えてきました。そんな作家の処女作は、《童話の天文学者-セルロイドの美学者》と佐藤春夫が呼んだ足穂にしか書けない、まさに独自の世界になっています。

講師

空犬 太郎(そらいぬ たろう) 編集者・ライター
 1968年生まれの編集者・ライターです。ブログ「空犬通信」とX(旧ツイッター)で本・本屋関連情報を日々発信しています。読書以外の趣味は音楽で、ギターとアナログレコードを偏愛しています。編著書(いずれも共著)に、『ぼくのミステリ・クロニクル』(国書刊行会)、『定本 本屋図鑑』(夏葉社)があります。

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