講座詳細

中央線沿線の文学風景VI 文学のなかの荻窪・西荻窪(Aコース)
―井伏鱒二や石井桃子の作品舞台を歩く

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講座趣旨

中央線沿線の文学風景VI 文学のなかの荻窪・西荻窪
ー井伏鱒二や石井桃子の作品舞台を歩く


 三鷹をはじめとしたJR中央線沿線には、関東大震災や太平洋戦争での空襲さらに戦後の高度経済成長を契機に、多くの文学者が居住して珠玉の作品を発表し続け、現代文学に大きな影響を与えてきました。『中央線沿線の文学風景』シリーズは、著名な作家がどのように沿線地域を描いてきたのか、地域とどのように関わりを持ったのかなどを辿ることにより、文学作品を読む新たな楽しみを見つけるとともに、地域の魅力を再発見していく連続講座です。令和2年度より地域を定めて毎年開催しています。今回は、多摩地域に隣接する荻窪・西荻窪を描いた文学作品から、この地域の近現代の変遷及び特色を探っていきます。また、三鷹ゆかりの作家である太宰治や山本有三と荻窪を終の棲家とした井伏鱒二や石井桃子との交流も見ていきます。   


 教室で講座を受講するだけのAコースと、講座受講に加えて実際に文学作品の舞台を散策するBコース(講座、散策)の2つを用意しました。初めての参加でも、十分楽しめる内容です。A・Bいずれかのコースを選んでお申し込みください(Bコースは通し受講のみ)。同時に両方の申込はできません。

本ページは、座学のみのAコースです。
 

講座概要

講座日程 2025年 5月18日 (日)
時間 14:00〜15:30
定員 25 人 (先着制)
回数 1回
受講料 500 円
教 材 レジュメ等を配布
難易度 ★☆☆
会 場 三鷹ネットワーク大学
受付期間 4月8日(火)午前9時30分〜5月17日(土)午後9時

※スクロールしてご確認ください→

日程 開催時間 会場 担当講師 内容
第1回
5月18日
14時00分〜15時30分 三鷹ネットワーク大学 矢野 勝巳 荻窪・西荻窪の文学風景
 荻窪の北に住んだ井伏鱒二の晩年の代表作であり自伝的な随筆『荻窪風土記』から荻窪の変遷を辿ります。また、『荻窪風土記』では触れていない西荻窪・荻窪周辺の開発の歴史も紹介します。
 荻窪の南に住んだ石井桃子の『幻の朱い実』などの作品から荻窪の南の移り変わりを辿ります。
 さらに、西荻窪駅近くや善福寺公園あるいは東京女子大学周辺を描いた瀬戸内寂聴や高井有一あるいは西荻窪に住んでいる角田光代などの作品を含め、荻窪・西荻窪の近現代文学における特色を探っていきます。

講師

矢野 勝巳(やの かつみ) 沿線文学研究家・元三鷹市山本有三記念館館長
 法政大学社会学部卒。1978年三鷹市役所入庁。長年生涯学習や文化事業に携わる。文学関連では、『没後50年太宰治展 心の王者』や太宰治文学サロン及び『三鷹市市制施行60周年記念展 三鷹ゆかりの文学者たち』等の企画・実施を担当する。三鷹市山本有三記念館館長及び三鷹市文芸担当課長を歴任。三鷹市役所退職後は、中央線沿線ゆかりの文学者や沿線を描いた作品の調査研究を行っている。著書に、三鷹ネットワーク大学連続講座『中央線沿線の文学風景』をはじめとした講演の内容を元にして深掘りした『文学する中央線沿線 小説に描かれたまちを歩く』(2023年、ぶんしん出版)および『歴史的環境の形成と地域づくり』共著(2005年、法政大学地域研究センター叢書/名著出版)、季刊郷土誌『多摩のあゆみ』(たましん地域文化文化財団)等への執筆。『文学する中央線沿線』は2025年2月に3刷となった。

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