講座詳細

サイエンスカフェみたか4月【オンライン講座】
ネオニコ殺虫剤とミツバチの不都合な関係

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講座趣旨

くらしとバイオプラザ21企画サロン
サイエンスカフェみたか   4月 第96回


 「サイエンスカフェみたか」とは、NPO法人くらしとバイオプラザ21が企画するサイエンスカフェです。
講義スタイルではなく、飲み物を手にしながらのカフェスタイルで、サイエンス=科学についての知識を深めてみませんか。普段から疑問に思っている事や自分のアイデアをゲストや参加者同士で楽しく語り合いましょう。

※オンライン会議アプリのZoomを使用した講座です。ご自宅などからご参加ください。

【お申込みリンク】
こちらからお申し込みください。Peatixからのお申し込みとなります。
https://scmitaka20240425.peatix.com

 NPO法人くらしとバイオプラザ21は、市民に対話の場を提供し、バイオテクノロジーの理解と信頼を築くことを目指し、2002年に設立されました。多様な立場の人たちの間でコミュニケーションを図り、科学技術のメリットとデメリットを伝え、中立で公益性を保って活動したいと考えています。遺伝子組換え技術やゲノム編集技術、遺伝子診断や個別化医療など難しそうな言葉が新聞やテレビに登場していますが、その背景には特定分野の専門家だけでは議論しきれない生命倫理、サイエンスコミュニケーションなどの課題もあります。私たちが、発展していくバイオテクノロジーとそれを利用した製品やサービスを、納得して選ぶために、ご一緒に考え、話し合っていきたいと思います。
 

講座概要

講座日程 2024年 4月25日 (木)
時間 19:00〜20:30
定員 20 人 (先着制)
回数 1回
受講料 500 円
難易度 ★☆☆
会 場 オンライン(Zoom)
申し込み Peatixでのお申し込み・お支払いです。左のリンクからお申し込みください。
受付期間 3月19日(火)午前9時30分〜4月24日(水)午後9時

※スクロールしてご確認ください→

日程 開催時間 会場 担当講師 内容
第1回
4月25日
19時00分〜20時30分 オンライン(Zoom) 江尻 勝也 ネオニコ殺虫剤とミツバチの不都合な関係
  ミツバチは多くの園芸作物の受粉に利用され、イチゴなどの果物や多くの野菜はミツバチ無しでは栽培することはできません。一方で、約40年前に日本で開発されたネオニコチノイド系殺虫剤は、安全性の高さとその有用性から世界中の主要作物で害虫防除に使われています。しかし、殺虫剤であるため対象外の有用昆虫も殺してしまい、欧米ではミツバチ減少の一つの原因としてネオニコチノイド系殺虫剤の影響が指摘されてきました。日本の大規模養蜂家の多くは、花が豊富な夏の北海道でミツバチを飼育増殖して園芸作物受粉に使う蜂群を生産しますが、2000年を過ぎたころから水稲の斑点米カメムシ防除に使われるネオニコチノイド系殺虫剤によって大量死を起こしてしまい、メディアでもたびたび取り上げられました。本サイエンスカフェでは、大学や国の研究機関、日本養蜂協会と共同で10年以上取り組み明らかになった被害のメカニズムや対策について成果をお話しします。

講師

江尻 勝也(えじり かつや) 三井化学クロップ&ライフソリューション株式会社 国内マーケティング部 所属
 宇都宮大学農学部で応用昆虫学専攻後、ドイツ資本化学会社と国内医薬会社などで40年以上農薬の開発技術職を経験。臨床試験にあたる農薬委託試験の企画設計を行い、適用作物や対象病害虫・雑草の評価決定により農薬の安全で効率的な活用技術を確立してきた。現在は大学、国や県の研究者と連携し、農業改良普及員やJA営農指導員とともに地域の農業生産の課題に取組んでいる。最初期のネオニコチノイド殺虫剤開発担当者として農林水産省のミツバチ保護試験研究事業にも携わっている。

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