講座詳細

サイエンスカフェみたか5月【オンライン講座】
分子育種技術で花の色や形を自由にデザインする

A2352600.pdf

講座趣旨

くらしとバイオプラザ21企画サロン サイエンスカフェみたか   5月 第90回
 「サイエンスカフェみたか」とは、NPO法人くらしとバイオプラザ21が企画するサイエンスカフェです。
 講義スタイルではなく、飲み物を手にしながらのカフェスタイルで、サイエンス=科学についての知識を深めてみませんか。普段から疑問に思っている事や自分のアイデアをゲストや参加者同士で楽しく語り合いましょう。
 
※オンライン会議アプリのZoomを使用した講座です。ご自宅などからご参加ください。

【お申込みリンク】

こちらからお申し込みください。Peatixからのお申し込みとなります。
https://scmitaka20230525.peatix.com

 NPO法人くらしとバイオプラザ21は、市民に対話の場を提供し、バイオテクノロジーの理解と信頼を築くことを目指し、2002年に設立されました。多様な立場の人たちの間でコミュニケーションを図り、科学技術のメリットとデメリットを伝え、中立で公益性を保って活動したいと考えています。遺伝子組換え技術やゲノム編集技術、遺伝子診断や個別化医療など難しそうな言葉が新聞やテレビに登場していますが、その背景には特定分野の専門家だけでは議論しきれない生命倫理、サイエンスコミュニケーションなどの課題もあります。私たちが、発展していくバイオテクノロジーとそれを利用した製品やサービスを、納得して選ぶために、ご一緒に考え、話し合っていきたいと思います。
 

講座概要

講座日程 2023年 5月25日 (木)
時間 19:00〜20:30
定員 20 人 (先着制)
回数 1回
受講料 500 円
難易度 ★☆☆
会 場 オンライン講座
申し込み Peatixでのお申し込み・お支払いです。左のリンクからお申し込みください。
受付期間 4月18日(火)午前9時30分〜5月24日(水)午後9時

※スクロールしてご確認ください→

日程 開催時間 会場 担当講師 内容
第1回
5月25日
19時00分〜20時30分 オンライン講座 大坪 憲弘 分子育種技術で花の色や形を自由にデザインする
 皆さんは花の色や形がどのように決まるのかをご存じでしょうか。例えば「がく、花冠、雄ずい(雄しべ)、雌ずい(雌しべ)」という花の基本構造は、たった3つの遺伝子の相互作用で決まっています。花の色や形の制御に関わる遺伝子はこれまでも多数同定されその機能が調べられてきましたが、私たちの周りにあふれるたくさんの花の色や形の違いを説明するには不十分です。私たちは、遺伝子機能と表現型変化を1対1で捉える従来の視点から離れ、多数の新たな色や形を一度に作り出して比較することで、遺伝子の働きの違いやその結果生じるバリエーションが理解できると考えました。本サイエンスカフェでは、花の色や形を効率良く変える技術と、これらを用いた新品種開発の試みについてご紹介します。
(注)国際植物の日である毎年5月18日に因んで、「サイエンスカフェみたか5月」は植物をメインテーマに据えています。

講師

大坪 憲弘(おおつぼ のりひろ) 京都府立大学大学院 生命環境科学研究科 准教授
(応用生命科学専攻 植物育種学研究室)
1963年北海道岩見沢市生まれ。北大理学部(修士)、京大院理学研究科卒(理学博士)。基生研、農研機構(生物研、農研センター)、文科省、農研機構花き研、農水技会を経て2015年10月から現職。ユーストマ、ポインセチアなどの花き園芸植物を主な材料に、遺伝子組換え技術やゲノム編集技術を用いてこれまでにない色や形を持つ植物の研究開発に取り組む。中央省庁ではカルタヘナ法やNBRP、SIPの策定・運用など研究の規制やサポートの業務に従事。趣味はミニベロのカスタマイズ。

戻る