講座詳細

【中止】心臓興奮伝搬の光学的画像計測法とその不整脈研究への応用

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講座趣旨

NPO法人科学宅配塾企画講座"もっと科学を楽しもう"8
 AI(人工知能)が囲碁や将棋で人間に勝ち、IoT(Internet of Things:モノのインターネット)が私たちの生活や産業を大きく変えています。また、宇宙ではダークマターやダークエネルギーの存在が明らかになり、アインシュタインが出した宿題の重力波まで発見されました。こうした最先端の科学や技術の課題を取り上げ、多くの方々にわかりやすく紹介するのが、「NPO法人科学宅配塾」企画講座のねらいです。第8年目の今年も、奮ってのご参加をお待ちしております。

※ 新型コロナウイルス感染症予防のため、講座会場では、(1)2方向の扉・窓を開けて換気を行い、(2)受講者の間隔を2メートル以上確保し、(3)近距離での会話・発話を回避します。
 そのため、定員も25人としました。ご了承ください。

講座概要

講座日程 2020年 5月21日 (木)
時間 19:00〜20:30
定員 25 人 (先着制)
回数 1回
受講料 500 円
難易度 ★☆☆
会 場 三鷹ネットワーク大学
受付期間 4月21日(火)午前9時30分より

※スクロールしてご確認ください→

日程 開催時間 会場 担当講師 内容
第1回
5月21日
19時00分〜20時30分 三鷹ネットワーク大学 佐久間 一郎 「心臓興奮伝搬の光学的画像計測法とその不整脈研究への応用」
 心臓不整脈現象は、心臓の脈の打ち方がおかしくなる現象です。頻脈性不整脈の原因のひとつとして、発生した心臓の興奮が一拍の間に消失せず、再び元の部分に戻り、心臓を再興奮させるエントリーという現象が知られています。心臓の電気的興奮状態を可視化する手法として、光学的心臓膜電位マッピングがあります。実験動物から作成した灌流心臓標本の心筋細胞を膜電位感受性色素で染色し、膜活動電位の変化による光学特性の変化を映像としてとらえることで、心臓における電気興奮の時空間パターンを可視化するものです。講座ではこの実験手法の原理と計測システム、観測された不整脈現象の可視化例を紹介し、不整脈治療法研究にどのようにかかわっているかをお話しします。

講師

佐久間 一郎(さくま いちろう) 東京大学大学院工学系研究科附属 医療福祉工学開発評価研究センター長・教授
1982年3月  東京大学工学部精密機械工学科卒業
84年3月  東京大学大学院工学系研究科精密機械工学専門課程修士課程修了
85年3月  同 博士課程中退 
89年3月  工学博士(東京大学)
90年8月 Research Instructor, Department of Surgery, Baylor College of Medicine
91年10月  東京電機大学理工学部応用電子工学科 専任講師
92年10月  同 助教授
98年4月  東京大学大学院工学系研究科精密機械工学専攻 助教授
99年4月  東京大学大学院新領域創成科学研究科環境学専攻 助教授
2001年11月  同 教授
06年4月  東京大学大学院工学系研究科精密機械工学専攻 教授
12年4月〜現在 東京大学大学院工学系研究科附属 医療福祉工学開発評価研究センター長・教授
18年10月〜現在 東京大学臨床生命医工学連携研究機構長
(2012年6月〜2017年5月 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構 副審査センター長)

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