講座詳細

子どもの発達を支援する
〜子育ての設計図から〜

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講座趣旨

 乳幼児期は適切な子育て環境のもと、保護者との家庭生活を通して対人関係や言語・コミュニケーション能力の基礎を発達させていく大切な時期です。さらに、この基礎的な発達能力をもとに、多くの子どもたちは保育所や幼稚園での集団生活を通して自立や社会参加の基盤を形成していきます。
 しかし、この乳幼児期に適切な環境の下で適切な養育を受けられないと対人関係や言語・コミュニケーション、そして、社会性の能力に未熟さや偏りが出てしまうことが知られています。その結果、年中・年長になって情緒の不安定さや不適応行動等の問題を示す子どもや、就学後に生活面や学習面に困難を抱える子どもも出てきます。
 このように見てくると幼児期や学齢期に何らかの発達の問題を抱えている子どもは、特別な子どもとして、特別な環境に置き、特別な扱いをしなくてはいけない子どもなのでしょうか。障がいと診断された子どもたちの療育に関しても、「療育とは優れた子育て」という言葉があります。では、この子らにどのような関わりが必要なのでしょうか。
 今回の講座では、発達とは?障がいとは?さらに、支援とは?という根本に立ち返って考え、「子育ての設計図」から、障がい児と診断された子どもにおいても療育として行われている「優れた子育て」、さらに、社会として発達に何らかの課題のある子どもにできるだけ早くに気づき、適切な支援につなげていくシステム構築の今後のあり方についても考えていきます。

【会場】元気創造プラザ 総合保健センター
 
   

講座概要

講座日程 2017年 4月14日 (金)
時間 18:30〜20:00
定員 40 人 (先着制)
回数 1回
受講料 0 円
難易度 ★☆☆
会 場 元気創造プラザ 総合保健センター
受付期間 3月7日(火)午前9時30分より

※スクロールしてご確認ください→

日程 開催時間 会場 担当講師
第1回
4月14日
18時30分〜20時00分 元気創造プラザ 総合保健センター 菅野 敦
東京学芸大学 教育実践研究支援センター特別ニーズ教育研究部門 教授

講師

菅野 敦(かんの あつし) 東京学芸大学 教育実践研究支援センター特別ニーズ教育研究部門 教授
 大学を卒業後、知的障害養護学校(現 特別支援学校)の教員として勤め、その後辞職し、筑波大学大学院へ入学。修了後、東京学芸大学に勤務。所属は特殊教育研究施設という、当時、我が国で唯一の障がい児教育に関する大学の研究所。そこでは、一貫して知的発達障がいがある方々の発達や学習に関する心理学研究を行う。そのなかで、この20数年、ダウン症を中心に知的発達障がい者を対象にして乳幼児期から成人期・老年期までのライフステージ各期の心理学的課題を明らかにし「生涯発達支援」という視点から研究する。三鷹市とは2002年より、北野ハピネスセンターで心理相談やくるみ幼児園のスーパーヴァイズを行っている。さらに、学会活動として日本発達障害学会の理事長、日本発達障害支援システム学会の会長を務める。

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