大人のための音読講座（ワークショップ付朗読会）三鷹ゆかりの作家たち（２９）
若林 真理子のエッセイ「ふる」、「17歳の詩集」より

講座趣旨

◆みなさんで声に出して作品を味わいます…。

　これまでの読書は黙読が中心でした。声に出して読む、つまり音読すると、文章がより立体的になり、新たな世界を発見できます。読書の新しい方法として、声に出して味わう音読を体感してみませんか？ここではプロの朗読家のような正しいアクセント、明瞭な発声などは必要ありません。必要なのは、素直に物語を捉え、その気持ちをそのまま音にするということです。
台詞、ト書き、主人公が語り手となる独白体など、 感じたままに自然に声を出す音読の楽しさをお伝えします。
　講師による朗読と、参加者の皆さんで音読するワークショップ付の講座です。

　三鷹市にある国際基督教大学の出身で、同大学の湯浅八郎記念館で学芸員を務めた若林真理子さんの作品を取り上げます。若林さんは2001年より始まった詩のボクシングの第1回大会のチャンピオンで、当時17歳でした。今回は、「17歳の詩集」（『すばる』集英社2001.9月号掲載）と、エッセイ「ふる」（『すばる』集英社2002.8月号掲載）から抜粋して朗読します。みずみずしくも力のある言葉に触れてください。