Mitaka Network University’s 15th Anniversary Event
三鷹ネットワーク大学開設15周年記念事業
理事長あいさつ
平成17(2005)年度に開設した三鷹ネットワーク大学は、令和2(2020)年度をもって開設15周年を迎えました。
20の教育・研究機関(正会員)と約60の企業・団体等(賛助会員)が集う「新しいかたちの地域の大学」である三鷹ネットワーク大学は、教育・学習機能、研究・開発機能、窓口・ネットワーク機能を広く地域に提供し、以って市民の生活・知識・経験・交流に資することを目的としています。これだけ多くの大学・研究機関、自治体や地域社会が連携する協働の取組は稀有であり、人生100年時代のモデルともなる存在であると認識し、この15年間、先駆的に道を切り拓いてきました。
今年度は当初より新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が猛威を振るい、市民生活はもちろん社会経済に未曽有ともいえる甚大な影響が生じ、いまだ先の見えない状況が続いています。三鷹ネットワーク大学ではいち早く講座のオンライン化など多様な形態による学びの提供やリモートでの研究会開催などの取組を進めてきましたが、これからの世界は、より大きな、根本からの変化への対応が迫ってくるものと思われます。
こうしたピンチをチャンスと捉え、この15周年を「民学産公」による協働の新たなステージに向けた出発点とし、ウィズコロナ、ポストコロナ時代を生きる人間の明日のまちに向かって新たな道を拓いていきたいと思います。皆様のご理解と一層のご協力をお願いいたします。
特定非営利活動法人三鷹ネットワーク大学推進機構
理事長 鈴木 典比古
市長メッセージ
三鷹市における長い市民参加と協働の歴史を背景として、15 年前、三鷹ネットワーク大学が誕生しました。教育・研究機関が持つ高度な「知」の集積を地域につなげ、市民の「学びの場」「交流の場」として豊かな市民生活の実現をめざす取り組みを続けています。この間、その事業を支えてくださった関係者の皆様のご尽力に深く感謝いたします。
現在、私たちはコロナ禍の只中にあり、社会、経済、教育をはじめあらゆる面で時代の転換点に立っています。地域社会は、すでに超高齢化や格差の拡大などに直面してきましたが、今後さらに新たな課題が噴出するでしょう。
こうした中で何よりも重要なのは、行政と専門家と市民が客観的・科学的なエビデンスを共有し、互いを信頼して率直に議論できるということだと思います。三鷹ネットワーク大学が成熟した市民社会の実現に向けさらに大きな役割を果たし、民学産公の協働の新たなモデルを発信することを期待しています。
三鷹市長 河村 孝
15周年記念事業 プログラム
(1)会員大学の学長等によるオンライン講演 【YouTube配信】
「ウィズコロナ、ポストコロナ時代をどう生きるか」を共通テーマにさまざまな分野や視点から9タイトルの講演をお届けします。ご視聴はコチラからどうぞ
講演者 | タイトル | |
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1 | 亜細亜大学 教授 松岡 拓公雄 |
コロナ禍の先にあるもの/建築・都市・まちづくり |
2 | 成蹊大学 学長 北川 浩 |
ポストコロナの都市と人口 |
3 | 大正大学 学長 髙橋 秀裕 |
「中道を生きる(見えるもの、見えないもの)」 |
4 | 電気通信大学 学長 田野 俊一 |
ポストコロナの超スマート社会を先導する新たな大学像 |
5 | 東京学芸大学 学長 國分 充 |
コロナ禍と学校 |
6 | 東京都立大学 教授 詫摩 佳代 |
新型コロナでみえた保健ガバナンスの課題 |
7 | 東京農工大学 学長 千葉 一裕 |
ウイズコロナ、ポストコロナ時代に「食」はどう変わる? |
8 | 東京女子大学 特任教授 マリ・クリスティーヌ |
いつの時代にも持続可能な社会を |
9 | 日本女子体育大学 准教授 三好 昭子 |
青年の対人恐怖心性とスポーツをとおしてのコミュニケーション |
(2)15周年記念シンポジウム 【ライブ配信】
ウィズコロナ、ポストコロナ時代を視点に、三鷹ネットワーク大学推進機構理事長はじめ理事の皆様や三鷹市長によりディスカッションを行い、これからの生き方や自治体・大学等のあり方・役割等を探るなど、「民学産公」による協働の新たなステージを考える機会とします。ご視聴はコチラからどうぞ
東京外国語大学 学長 林 佳世子
お茶の水女子大学人文科学研究科修士課程修了。東京大学人文科学研究科博士課程(東洋史学専攻)退学。2019年4月より現職。専門は、西アジア史、オスマン朝史。杏林大学 学長 大瀧 純一
札幌医科大学卒業。杏林大学医学部付属病院研修医を経て大学院医学研究科へ入学。精神神経科学を専攻。うつ病の臨床症状と脳血流量との関係を研究テーマとして選び、大学院修了時博士号を取得。その後はリエゾン精神医学、老年期精神障害、認知症に研究テーマを広げ現在に至っている。国際基督教大学 学長 岩切 正一郎
1959年宮崎県生まれ。1983年東京大学文学部フランス語フランス文学専修卒業後、同大学大学院人文科学研究科仏語仏文学専攻修士課程を修了、博士課程を満期退学。その後1993年にパリ第7大学テクスト・資料科学科第三課程を修了。東京大学助手を務めた後、1996年に人文科学科助教授として着任し、2001年から準教授、2007年からは教授を務めている。学長就任までにアドミッションズ・センター長、教養学部長を歴任。専門分野はフランス文学、演劇。著書に『さなぎとイマーゴ:ボードレールの詩学』(書誌心水)、翻訳にカミュ著『カリギュラ』(ハヤカワ演劇文庫)他。日本を代表する演出家・俳優による多くの舞台の戯曲翻訳を手がけている。第十五回湯浅芳子賞(翻訳部門)受賞。ルーテル学院大学 学長 石居 基夫
東京都立大学卒。日本ルーテル神学大学(現ルーテル学院大学)・神学校卒。米国ルーサー神学校博士課程修了。神学博士。ルター神学を学びつつ、日本そして現代という脈絡の中にある私たちが聞くキリストの福音とは何かということを常に考える。日本福音ルーテル教会牧師。専門分野はキリスト教教義学、キリスト教死生学。主要担当科目はいのち学序説、人間・いのち・世界、神学初級演習、死生学。国立天文台 台長 常田 佐久
1954年東京都文京区生まれ。1983年東京大学大学院理学系研究科博士課程を修了。理学博士。専門は太陽物理学、飛翔体天文学。太陽観測衛星「ようこう」、「ひので」などの開発、打ち上げに携わった。2010年には天文学で優れた業績をあげた人物に贈られる林忠四郎賞を受賞。国立天文台教授、同先端技術センター長、その後宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究所長を経て、2018年4月より現職。三鷹ネットワーク大学推進機構 理事長 鈴木 典比古
一橋大学大学院経済学研究科修士課程修了。インディアナ大学経営大学院博士課程修了、経営学博士。公立大学法人国際教養大学理事長・学長。元国際基督教大学学長。2017年6月より当機構の理事長に就任。三鷹市 市長 河村 孝
早稲田大学商学部卒業。1977年4月三鷹市に就職。同企画部長、副市長などを経て2019年4月より現職。元三鷹市スポーツと文化財団理事長、元株式会社まちづくり三鷹代表取締役会長、元三鷹国際交流協会理事長。(3)学生によるミタカ・ミライ研究アワード2020 【ライブ配信】
三鷹ネットワーク大学の会員大学の学生による三鷹のまちづくりや未来の地域社会についての提案発表会を開催します。優秀賞に選ばれた提案は、後日、三鷹市長・副市長・教育長の前で提案発表を行う予定です。ご視聴はコチラからどうぞ
※スクロールしてご確認ください→
研究テーマ | 大学名(学部名・ゼミ名) | 提案者(代表) | 協同提案者 | |
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1 | 緑×人々~コミュニティの創造~ | 亜細亜大学都市創造学部 | 青山夏海 | 畝美彩永・杉田航也 高山実愛・田巻健太 |
2 | 安全な自転車の道 | 亜細亜大学都市創造学部 | YI ZESHENG | 矢澤ほのか・ZHANG FENGXI |
3 | 三鷹市を光の街に | 亜細亜大学都市創造学部 | 小川侑悟 | 鎌田茜・李光輝 |
4 | 三鷹市まるごとジブリ計画 | 亜細亜大学都市創造学部 | 神代瑞樹 | 西山直樹・向山翔悟 |
5 | 三鷹駅をわかりやすくデザインする | 亜細亜大学都市創造学部 | 窪寺七海 | 阿部匠・山下大輔 小泉駿・上村遼 |
6 | 美と健康のまち、ミタカ | 亜細亜大学都市創造学部 | 佐藤涼子 | 杉本理沙・安室未希・細貝明日香 豊田モハンマドアリ英司 |
7 | 三鷹コンフォート・シティ計画 ~高齢者のオアシスとしての活性化 |
亜細亜大学都市創造学部 | 武樋空人 | 小林あかり・井上晃希・西川陽介 若松紗彩・中田茉莉香・馬場勇輝 小林向日子・伊藤優花・勢能理沙 塚田萌佳・佐藤旺由 |
8 | トトロズ | 亜細亜大学都市創造学部 | 長谷侑磨 | 藤野真美・小野夏実 島田奈央子・朱宏亮 |
9 | 『TOKAMORI MITAKA』 ~新しい空間、新しいライフスタを創造する |
亜細亜大学都市創造学部 | 門間栄介 | 杉本拓斗・粕川さくら |
10 | インターネットによる関係創出から 都会と地域の若者がつながり、ソリューションを提供する |
亜細亜大学都市創造学部 | 渡辺夏希 | 柴本知賢・石川和宏 |
11 | 「結果としての地域総合体」実現のための提案書 ―武蔵野市を例に― |
国際基督教大学教養学部 | 坂本梓 | |
12 | 三鷹市内の散歩コース紹介により、 「コロナ禍での三鷹市内の店舗・施設と集客と新たな 魅力発信の可能性の探索による地域の活性化」への貢献 |
杏林大学外国語学部 | 陳桃子 | 丸山芽衣・永塚千裕 小峰千佳・梅原由梨 他 |
13 | マインドフル三鷹プロジェクト | 杏林大学総合政策学部 | 樋口拓也 | 浅見信二郎・尾崎賢翔・小野沢空 鹿嶋花梨・中島藍・村上瑛菜 |
14 | 三鷹市から発信する防災プログラム 『三鷹モデル』の提案―「誰ひとり取り残さない防災」 のために |
東京学芸大学大学院教育研究科修士課程 | 後藤範子 | 開原安里・根本浩美・小島俊介 友永和希・飯田菜月 他 |
15 | 三鷹市周辺住民を対象とした新たな 楽しみとしての「健康歩きマップ」の提案 |
杏林大学外国語学部 | 高階柊太郎 | |
16 | ソーシャル・キャピタルと地域防災 ―共助コミュニティとしての近隣住民組織の可能性― |
国際基督教大学教養学部 | 中田有紀 |
三鷹市商工会 | 会長 | 岩崎 守利 |
みたか都市観光協会 | 理事長 | 金子 彰 |
みたか市民協働ネットワーク | 代表理事 | 正満 たつる子 |
三鷹市ボランティアセンター | センター長 | 菅谷 大助 |
(株)まちづくり三鷹 | 代表取締役社長 | 吉田 純夫 |
みずほ銀行 | 三鷹支店長 | 小林 徹也 |
NTT 情報ネットワーク総合研究所 | 理事・企画部長 | 大石 哲矢 |
三鷹市 | 企画経営課長 | 齋藤 大輔 |
三鷹ネットワーク大学 | 理事長 | 鈴木 典比古 |
三鷹ネットワーク大学開設15周年記念事業紹介パンフレットは コチラからダウンロード(PDF)できます。